記事一覧

 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

児童養護施設から京都大学へ そういう仕事がしたい

 10月12日
 きょうは、11月5日に京都女子大で開く「こどものひろば」の宣伝をするために、伏見区の△△児童館の館長、Nさんを訪問。打ち合わせが終わった後、「深見先生が〇〇児童館で開いたような音楽会をうちでもやってほしいのですが。」と頼まれたので、即OKしました。
 下見のためにピアノのある部屋に行くと、放課後の子どもたちが大勢いて、Victor(?)というメーカーの見たこともないピアノと、1986年に私がエレクトーン講師だった当時のエレクトーンが置いてありました。
 「エレクトーンは保護者の方にもらったものなんです。」
 まずエレクトーンの電源を入れるととりあえず音は出る。でも、ちょっといじってみると、さまざまな回路がショートしているのか、音が出ない箇所がいっぱい。かろうじて作動するリズムを鳴らすとその周りの子どもたちが楽しそうに踊ってくれました。
 次はピアノ。相当な年代モノ! 音はもちろん狂っているし、しかも鳴らない鍵盤がたくさんある・・・。それでも私が弾き始めると子どもたちがピアノの周りに集まってきました。「トトロ弾いてぇ」「青春アミーゴ!」子どもたちのリクエストに次々に応える私に、「どこで習ってるねん」と尋ねる男の子。
 集まってきた子どもたちのなかに、「翼をください」と「ハンガリア舞曲」を弾いた女の子がいました。「ピアノ習っているの?」「習ってへん」とその子。右手のメロディは弾けているのに、左手の和音は主和音だけ。館長さんに聞くと、この女の子の家庭は経済的に恵まれていないためピアノを習いたくても習えないらしいのです。習っていないのだとしたら、すごく天分がある。この子に2つ目の和音を教えたら、次の和音もみつけるような気がしました。でも、小学校の音楽の先生がこの子に和音を教えるとは思えないなぁ。
 館長さんが「最近の子どもは、家が貧しいとほとんどのチャンスがなくなってしまう。私の頃は貧乏人の子どもでも国立の医学部に行けましたわ。金持ちのアホ息子も一杯おったし、むしろ金持ちというとアホと相場が決まってましたなぁ」と不満をぶちまけていたとき、その女の子が職員室に入ってきました。
 「公文と習字とピアノのどれか1つやったら、どれ習ったらいい?」とその女の子が私に尋ねました。「公文は館長先生に教えてもらえばいいから、ピアノ!」と私は答えました。
 呼んでもらったタクシーが来るまで、また子どもたちとピアノを弾きました。タクシーが来たので、「また来るね」と言うと、「明日来てくれる?」と聞くので、私は本当に近いうちにまた訪ねないと・・と思いました。
 タクシーに乗って〇〇児童館に行き、日頃からとても親しくしているこの児童館の職員Nさんにこの話をすると、(ニューヨークのハーレムにある小学校のヴァイオリン教師を描いた)「『ミュージック・オブ・ハート』みたいに、『ミュージック・オブ・ハート イン伏見』やりますか!」と言いました。『ミュージック・オブ・ハート』を例に出すところがナイスなんです、この女性。
 最近、京都の女子大で教え、東京の自宅で音楽教室を経営しているだけでは満たされない思いが充満していた私。進むべき方向が少し見えたような気がしました。比較的恵まれた子どもたちにピアノを教えるのはピアノの先生なら誰でもできるかもしれないけれど、こういった子にチャンスを与えるのは私の社会的役割かもしれない。

 血統がよければ首相になれ、右を見ても左を見ても世襲の今、児童館でのレッスンだけで自由自在にピアノを弾ける子が生まれ、京都の児童養護施設から京都大学に進む子を何人も育てることができたら、きっと世の中は変わると思いますよ。


初めて離婚届の証人になる

 10月5日
 大阪の高校での出張授業を終えて、新幹線に乗り込み、名古屋へ。
 名古屋女子大学の小林田鶴子さんと、科研のことや、年末に音楽之友社から出版予定の共著の校正についてミーティングをしました。
 そこへパートナーのSさんがやってきて、9月25日に私が東京の自宅を出てから10日ぶりの再開。こういうの、すれ違い生活というのだろうけど、一人でいる時間と2人でいる時間がはっきり分かれていて、慣れるとなかなかいいものです。

 さて、今週、あるカップルから、離婚届の証人を頼まれました。
 この2人はもう随分前から離婚したいと思っていて、パスポートを更新するのを機に離婚することにしたそうです。
 「一番理解してくれそうな深見さんとSさんに証人になってほしいのだけど。」と“妻”である女性から電話がありました。一番理解してくれそうな・・・うれしかったです。2年ほど前、“夫”である男性が、「結婚していると、〇〇ちゃん(“妻”)が〇〇ちゃんらしくなくなってしまうようで嫌なんだ」と言っていたことを思い出しました。

 外見は夫婦に見えるけど、実は籍が入っていなかったというのはよくある話。でも、この2人は、外見も夫婦に見えないし、周りの誰もが、2人が籍を入れているとは思っていないみたいなんです。私とSさんのほうが、よっぽど夫婦に見えます(笑)。

 離婚してもこの2人の関係は何も変わらないでしょう。「だったら、今のままで(結婚したままで)いいじゃないの」という人は、おそらく何某かの“知性”が足りないんだと思いますよ。


産んでくれる女性がいてこそすべてが始まる

 10月4日
 先週、タレントの向井亜紀さんと夫で元プロレスラーの高田延彦さんが、米国の女性に代理出産を依頼して生まれた双子について、東京高裁が出生届を受理するよう品川区長に命じる決定をしたというニュースがありました。
 ネット上ではめでたいことだと言っている人が多いみたいですけど、次のブログを見ただけでもこの判決にはシビアな問題点がはらんでいるようですね。
 http://scrapbook.ameba.jp/xfgfananan_book/entry-10017697959.html

 男女のパートナーシップと比べて親子の法的な関係には関心が薄く、これまであまり考える機会もなかった私にはよくわからない事柄ですが、この判決により、生殖に関するさまざまなことがすごい勢いで変わっていくかもしれないなぁと思いました。少なくともその波及効果は、内縁関係か否かの境目が話題になったに過ぎない「最高裁・パートナー解消訴訟」とは比較にならないスケールです。

 先のブログには代理出産は1000万かかると書いてあります。次のサイトをみると、あながち嘘でもなさそうです。でも、向井さんはテレビの番組で、出産というリスクをあんなに安いお金で引き受けてくれる女性がいることに感謝する、といったコメントしていた記憶があります。どちらがホントなんでしょ・・。

 代理母ドットコム http://www.dairi-haha.com/charge.html
 代理母は認められるようになるんでしょうか。

 札幌に住む私の友人は次のように進むかも・・と言っています。
 「精子バンク」が当たり前になる
 「卵子バンク」も当たり前になる
 「人工子宮」が技術的にできるようになる
 
 向井さんは2年程前、「分娩しただけでは母親ではない」と発言してバッシングを受け、一時自分のホームページを閉鎖したことがありましたが、「人工子宮」が現実になるまでは、産んでくれる女性が不可欠。産んでくれる女性がいるからこそすべてが始まるのです。
 「最高裁・パートナー解消訴訟」で、私と裁判相手との契約を「「出産請負契約」「人身売買」との印象を与えかねない様態」と書いた、立命館大学の本山敦さんのようなタイプの法律家には、おそらくついていけない時代の幕開けとなりそうです。

http://www.partner-marriage.info/hannou_2.html

-----------------------------------------------
 タレントの向井亜紀さん(41)と元プロレスラーの高田延彦さん(44)夫妻が、米国女性に代理出産を依頼し生まれた双子の男児(2)について、出生届を不受理とした東京都品川区長を相手取り、処分取り消しを求めた家事審判の即時抗告審で、東京高裁(南敏文裁判長)は29日、「夫妻の子であると確認される」として、区長に出生届を受理するよう命じる決定をした。
 法務省は民法の解釈に沿って「出産者を母とする」との立場で、代理出産で生まれた子供の出生届を受理しない姿勢をとっており、今回の決定は波紋を呼びそうだ。
 向井さん夫妻は米国の裁判所で親子関係を認められており、日本でも効力があるかが争点だった。決定は「民法制定時に想定されていないからといって、人為的操作による妊娠、出生すべてが法秩序に受け入れられない理由にはならない」と指摘した。現状では子供たちは日米両国の法制度のはざまに立たされており、「向井さん夫妻に養育されることが最も子供の福祉にかなう」と柔軟に判断し、国内でも米国の裁判結果の効果が生じると結論づけた。
 向井さんは00年、子宮がんが見つかったため子宮を摘出。夫妻の精子と卵子を体外受精した受精卵を別の女性に移植して出産してもらう代理出産を目指した。3度目の移植で、米国人女性が妊娠し03年11月に双子の男児を産んだ。
 向井さん夫妻は米国の裁判所で確定した子供らを夫妻の子とする出生証明書を受け品川区に出生届を提出したが、同区は法務省の回答に従い受理しなかった。夫妻は不受理処分の取り消しを求め東京家裁に家事審判を申し立てたが、昨年11月に却下され、同高裁に即時抗告していた。
 子供たちは、夫妻が養育しているが、パスポートは米国籍で発行されている。このため、「保護者同居人が日本人である」という在留資格で日本で生活している。
 代理出産を巡っては、米国で双子をもうけた兵庫県内の50歳代の夫妻が出生届を不受理とした自治体の処分取り消しを求めた家事審判で、最高裁が昨年11月、法律上の母子関係を認めず、審判が確定している。しかし、この夫妻の場合、米国人女性から卵子の提供を受けて夫の精子と体外受精させ、その受精卵を別の米国人女性の子宮に移植して出産していた。精子、卵子が夫妻のものである向井さんのケースとは異なっている。【北村和巳、奥山智己】
 ◇法務省は困惑
 法務省のある幹部は「決定の全文をきちんと読んでみないと何とも言えない」と話し、予想していなかった事態に困惑気味。最高裁の判例に従って、同省はこれまで「子供を生んだ女性が法律上の母親になる」との法解釈をとってきた。一時は民法にこうした規定を明記する法改正を検討したこともある。それだけに「高裁の段階で決定があったからといって、ただちにこれまでの対応を変えることはない」という見方が省内では有力だ。
 ◇区だけで判断不能…品川区
 中川原史恵・品川区広報課長は30日、「決定文を見ていないのでコメントできない。不受理は法務省の指示に基づき対応した結果であり、今後の対応を聞かれても、区だけで判断できる問題ではないので答えようがない」と話した。
 ◇国は時代に応えず
 生命倫理問題に詳しい米本昌平・科学技術文明研究所長 日本人が海外で、国内では認められていない代理出産や卵子提供を受けるという現実がある。科学技術の進歩に伴い新しいルールを決めるのは当然で、生殖補助医療技術全般の法整備が必要なのに、国は時代や社会の要請に応えていない。向井さんのケースはこうした日本社会の問題を浮き彫りにしている。
 ◇ルール確立が必要
 棚村政行・早稲田大法科大学院教授(家族法)の話 法のすき間に落とされていた子供の福祉を守るという観点から高裁が出生届の受理を命じたことは評価できる。ただ、法整備がされていない中で、今回のように裁判所が個別に判断していくと、代理母が出産した子との親子関係を望んだ場合などに混乱が起きる可能性がある。厳格な医療の基準を定めたうえで、母子関係についての法的なルールを確立することが必要だ。
 ◇国レベルで議論を
 生命科学に詳しいノンフィクション作家の最相(さいしょう)葉月さんの話 今回の判決は、生まれた子の福祉を優先するものだが、この言葉は諸刃の剣で何でも認める結果になりかねない。今回は本人の卵子だが、別の女性から卵子を提供される場合や、高齢の女性が、本人の凍結卵子を使って子どもを持つことも考えられる。こうしたケースについて、国レベルの議論が明日からでも必要だ。
(毎日新聞) - 9月30日12時57分更新


週末、一人で京都にいます

 9月30日
 東京でのレッスンが5週目でお休みなのと、大学の編入学試験、出張授業などがあるため、今週末は京都にいます。そろそろ東京の自宅の外壁リニューアルが佳境に入ってきたので、パートナーのSさんは東京にいます。
 28日の木曜日は滋賀県の東大津高校というところに出張授業に行ってきました。今秋はこうした“出前”が5回も。初対面の高校生の前だし、最短50分、最長90分とそれぞれ時間も違うし、音楽の先生が(大抵は)つまらなそうに一番後ろで坐っているのでちょっと疲れるのですが、この高校の生徒たちはみんな熱心に聞いてくれました。
 授業が終わって、京都駅の伊勢丹の帽子売り場で随分前から買おうかどうしようか迷っていた、スタジオキミコの、室内でもかぶれるシンプルな形の黒色の帽子を買いました。
 置いてあると小学生の帽子と変わらないけれど、かぶると実にいいのです。でも、目が飛び出るほど値段が高い!!
 次に、探してもらっていた音楽柄の半幅帯が入荷したというので、四条東洞院の着物屋「四君子」へ。これは目が飛び出るほど安いので、2色とも買いました。マフラーよりも安いかも!!
ファイル 152-1.jpg
▼クリックすると拡大します▲
 その後、百万遍のホメオパシーのT先生のところへ。
 8月の半ばに初めてもらったレメディを全部飲み終えたので、体の変化などを話して、次のクールのレメディを処方してもらいました。
 “カウンセリング文化なんてくそ食らえ”、“精神科医に相談するぐらいなら恋人と眠ったほうがずっと効果的だわ”と思っている私がなぜか気に入ったホメオパシー。Sさんが、共通の友人に「ホメオパシーを始めてから深見は穏やかになった」と話したらしく、その友人からも「どんなものなの?」とメールが来ました。
 まだよくわからないけれど、自分にとってたぶん害となっていたアドレナリンが出なくなったこと、体を労わるようになったこと、体に悪い食べ物はより不味いと感じるようになったことは大きな変化だと思います。
 京都で開業するT先生のところに訪れるクライアントのほとんどが芸術関係らしいです。「大阪では芸術関係の人はいなかったのですけどね。」
 「ほとんど?」 驚きました。
 健康で若く、長生きするためには「運動」と「恋愛」が大事とT先生。出張授業の資料に、帽子、帯、夜の食材、届いたセシールのカタログを持って、マンションの玄関に到着。山盛りの荷物を持って京都の町を歩く私に運動不足はありません。
ファイル 152-2.jpg
 明日は、大学コンソーシアム京都の出張授業。福知山って京都府なのに、東京より遠い感じがします。

 詳細
http://www.consortium.or.jp/examinee/manabi/index.html
 模擬授業
http://www.consortium.or.jp/examinee/manabi/fukuchiyama06_b.pdf


2006年度後期が始まりました。

 9月28日
 後期の授業が始まって10日が経ちました。
 前期は一週間に90分の授業やゼミが9個半(半分というのは、別の先生と分担している授業)もあったのに比べて、後期は3個半。どう考えてもこの前期、後期の時間配分は異常ですよね。
 
 家政学部の常見美紀子先生(ファッションデザイン)のゼミ生が卒業制作でコンサートの衣装を作るというので、私のゼミのS嬢(フルート)がモデルになることに。ピアノ伴奏をする私までついでに衣装を作ってもらうことになり、打ち合わせをしました。

 常見美紀子さん
http://www.kyoto-wu.ac.jp/daigaku/kenkyu/staff/tsunemi.html

 小松正史さん(京都精華大学専任講師・メディア論・ピアニスト)と矢作聡子さん(ダンサー)の講座を11月12日日曜日に京都女子大学生ホールで開くことになりました。テーマ(タイトル?)は、「閉所恐怖症からの、脱却」です。

 小松正史さん
http://www.nekomatsu.net/

 矢作聡子さん
http://www.buyorengo.com/main/seminar/niko/25_2.html

 11月5日(京都女子大の藤花祭開催中)に開く、「こどもひろば」企画が始動しました。京都やんちゃフェスタなどの経験を生かして、さらにバージョンアップする予定。

 京都やんちゃフェスタ2006
http://www.ongakukyouiku.com/kyotowu/recent/yan2006/yan2006.html

 今年度後半は少しのんびりできると思ったら、そうでもないみたいです。編集しなくてはならないDVも、聴かなければならないCDも山積み・・。
ファイル 151-1.jpg
 でも、授業負担が減った分、高島屋の閉店時間に間に合うようになりました。30品目北海道高原野菜サラダ、おいしいですよ。
ファイル 151-2.jpg


白いキャリー

 9月26日
 二重生活の私。キャリーは常に玄関に置いてあります。
 先週、4年半使っていたベネトンのキャリーが完全に壊れてしまいました。チャックが壊れたのにだましだまし使っていたら、ついに取っ手が一本に。
ファイル 150-1.jpg
 キャリーをひきずりダッシュしたり・・・、乱暴に使っているのに、4年半も持ちました。
 私は物持ちがいいんです。
 テレビは一昨年、22年目に突然煙が出て壊れました。同じときに買った電子レンジは24年目。まだ使っています。大学の卒業アルバムの個人写真を撮ったときに着ていた赤いニットワンピースを、私はまだ家で着ています。

 キャリーがないと生活できないので、新宿へ行き、パートナーのSさんが持っているのとまったく同じ型のホワイトを購入。本当は汚れが目立たないブラックにしたかっただけど、それだとSさんと同じになってしまい、紛らわしいのでやめました。
ファイル 150-2.jpg
 今週、まっさらのホワイトのキャリーで京都に来ました。気分は弾みましたよ。でも、白いワンピースやサンダルを身につけているときみたいに、気になる、気になる。

 私とSさん、ノートパソコンはまったく同じ機種なので、間違わないように私のほうには桜のシールが貼ってあるのですけど、キャリーも黒にしてシールを貼ればよかったかなぁ・・・。


幸せやからや。。。

 9月14日
 いつの間か、鴨川のあたりにも秋の気配が漂うようになりました。

ファイル 149-1.jpg
 ▲クリックすると拡大します▼
 パートナーのSさんと同じ時間に予約して美容院に行きました。「一緒にいらっしゃるカップルって珍しいですよ」と美容師のTさん。Tさんは、髪の毛が少ないのを気にしている私の髪はボリュームアップに気を遣ってくれるのですが、Sさんの髪は、「少ないのと、削いで少なくするのは違いますよ」と言って若者と同じようにカットするんです。50歳なのだから、せっかくあるものをそれ以上に見せたほうがいいのに・・、といつも私は思っています。
 私もSさんもまだ白髪はありません。私のゼミ生のK嬢が「幸せやからや。。」と独り言のように語ったことがありましたが、果たしてどうなんでしょう。

 9月15日
 Sさんは、モノクロのスーツに身を包み、私たちが卒業した高校の同窓会主催セミナーで講演するため大阪へ。
 http://kinran.jp/seminar/101/index.html
 このサイトにアップロードされている冒頭のビデオをチェックすると、せっかく付けていった真っ赤のスウォッチ腕時計が見えません。私なら見せないものは付けないのですが、どうも性格が違うようです。
 私は東京へ。3連休のためのぞみは満席。
ファイル 149-2.jpg
▲クリックすると拡大します▼
 9月16日
 土曜日は、中途に20分の休憩を3回とるだけで、朝9時台から夜9時台まで12時間ぶっ通しでピアノレッスン。少子化の時代なのにありがたいことに最近また生徒が増えて、土曜日は満員御礼状態になりました。ここ数年、レッスンは次第に後進に譲っていき、休日は本を読んだりしてのんびりと過ごそうかなと考えていたのに、引退は当分難しいみたい。2度目の休憩のときに、Sさんがサンドイッチを持って戻ってきたので、ガツガツ食べて、またレッスン。

 9月17日
 ワークショップやライヴ、打ち合わせなど・・・http://www.ongakukyouiku.com/music-lab/impromptu/impromptu.html
 http://www.ongakukyouiku.com/music-lab/newface/newface.html

 9月18日
 京都に戻ってきました。
 いよいよ明日から後期の授業が始まります。


久しぶりに、裁判サイトを更新しました

 9月11日
 長い間、最高裁・パートナー婚解消訴訟のサイトを更新できていませんでしたが、やっと一昨日、一般の人々の反応(1) No.11「岡森利幸氏のオブジェクション」 ~「準婚関係の認定」に対する私のコメントをアップロードしました。

 岡森さんのコメント
http://www.partner-marriage.info/hannou11.html

 それに対する私のコメント
http://www.partner-marriage.info/hannou11-comment.html

 タイトルに「準婚関係の認定」と書いているのに、岡森さんは法律婚と事実婚との線引きにはあまり関心がないようです。これは新鮮でしたが、法律婚を嫌う理由がわからないと言っているのと、大学教授という職業を過大に評価している点が気になりました。
 大学教授もいろいろです。私の業界(音楽教育)は、優秀な男が非常に少ないため、“ガラスの天井”をほとんど意識せずに済むし、芸能界の一種でニッチな世界。34歳でやっと大学院を修了した私でもやって来れた世界なのですよ。

 “ガラスの天井”~男女平等なので女性も上級職への就任が可能であるというタテマエ(透き通ったガラス)がありながら、女性が実際に上位のポストを得ようと思うと、その意思を阻む見えない「天井」が存在する、ということ

 『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか』(2006年7月刊)のなかで上野千鶴子さんが次のようにコメントしています。上野さんにこそ“ガラスの天井”はないように思うのですけど・・・・。
-------------------------------------------------
 85年の男女雇用均等法がもたらしたもっともネガティブな効果は、「やればできる」という間違った幻想を若い女に、それも労働市場に出る前の女たちに定着させてしまったことだと、私は思っています。実際にはガラスの天井がありますから、たとえ総合職で男並みの貢献をしても、男並みの見返りがないことは、働きはじめて数年もすればわかってくる。にもかかわらず、メディアはそういう現実に目を向けず、例外的なサクセスの事情しか報道しない。
 ガラスの天井をやぶった人は「ガラスの天井はなかった。実力でここまできた」と自己評価しますが、(中略) 日本ではそういうケースは例外中の例外でしょう。むしろ、ガラスの天井にぶちあたる前に、ぶちあたることを回避して起業した女や、自分のニッチをつくってサクセスした女が多い・・(中略) ・・曽野綾子さんなら「実力でここまできた」というでしょうが(実際にそういっていますが)、彼女の業界が文学という芸能界の一種であるという、例外的なケースであることの自覚がない(笑)。
-------------------------------------------------


より強い心身を求めて~ホメオパシー事始

 9月4日
 仕事では常に笑顔の私は、疲れ知らずのタフ女に見えてしまうみたいです。人の見ていないところではブスッとしている“二重人格”なんですけどね。
 周りの人から元気の秘訣を聞かれます。そして、「キョーレオピンを飲んでいる」といえば、翌日には買ってくる人が出ます。この夏、同僚の間で密かなキョーレオピン・ブームが起こりました(笑)。
 臓器疾患無し、花粉症無し、食物や環境のアレルギーも何も無しの私にも弱点が2つあります。
 1つは13歳の時からの不眠症。もう1つは髪が弱くて少ないことです。これらをなんとかしようと、先月の半ばから、友人の画家、林加奈さんが推奨するホメオパシーを始めることにしました。
 加奈さんが通っている京都のホメオパシーの先生のところに行き、2時間半ぐらい、自分のことや身体の様子を話し、約1か月分のレメディを処方してもらって、その後20日間飲み続けています。
 3日目から不思議と眠れるようになりました。パートナーのSさんは、顔つきも少し変わってきたと言います。髪の毛の方はまだ改善しないみたいだけど、ホメオパシーの先生は、3ヶ月の間に5人の症状を完治もしくは改善に向かわせることができなければ開業できないらしいのです。私はまだ20日間、まだこれからかも! より健康になろうと努力するって、楽しいです。

 薬の名前、なんか暗号のよう。。
 朝 bitalsalt~30日間
 昼 TS-2~30日間
 夜 Kali-p~4日間、 Kali-p 10M~1日 3日間休み carc200c~3日間 carc 10M ~1日 5日間休み Nux-v 30c~4日間 Nux-v 200c~3日間
 就寝前 月のしずく Coffea 200c
 適宜 AAAコンビ

---------------------------------------------
 「同種療法、同毒療法、同病療法」と訳される、ホメオパシー(homeopathy)とは、ある症状を持つ患者に、もし健康な人間に与えたら、その症状と似た症状を起こす物質を きわめてごく薄く薄めてわずかだけ与える ことによって、症状を軽減したり治したりしようとする療法のことである。たとえば、解熱を促そうとする時には、健康な人間に与えたら体温を上げるような物質を含む物質を患者に与える。このことによって、極めて短時間発熱が促進されるが、すぐに解熱に向かうとされている。ただし2005年現在に至るまで、ホメオパシーが有効であるという根拠を科学的に示すことは成功されておらず、このため実際の治療効果について多くの科学者・医者が疑問視している。このように、非科学性を問題とする立場からは、疑似科学と考えられ偽医療の一つとして扱われることも多い。一方で欧米では、多くの療法家が手掛けているもっとも広く普及した代替療法の一つである、イギリス、ドイツ、フランスにおいては健康保険の適用が認められており、ドイツ、インドでは大学の医学部のカリキュラムに組み入れられ、国家の認定を受けていない者の処方は違法とされている。 同種療法と代替療法は似ている言葉だが、意味はまったく異なる。ホメオパシーは、日本においては医療として認知されていないため、代替医療と呼ばれるのである。


愛は4年で終わらない

 9月2日
 8月30日、2週間ぶりに京都に戻りました。
 3日間、大学の仕事に集中。卒業研究の指導、厚生労働省の指導調査への対応、そして、大阪・京都の6つの保育園を廻り、昨日の夜また東京へ。
 保育園は多くの社会問題が凝縮されているところ。子どもの明るい笑顔を見て元気をもらえるといっている人を見ると、単純だなと思ってしまいます。

 きょうになって、大事なことを忘れていたのに気づきました。昨日9月1日は、パートナーのSさんと出会った記念日だったのです。
 2001年9月1日、私たちは出会いました。あれから5年。一般的に男女をつなぎとめる要素とされている、子どもの存在、経済の同一性などがない私たちの関係がいつまで続くか―「愛は4年で終わる」というけれど、きょうから6年目です。