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 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

匿名だと2ちゃんねると同じ・・・

 8月24日
 今年のお正月頃だったか、大阪在住の女性からメールがありました。
 メールの送信者は、私がアップロードした2ちゃんねる「朝日の基地外投稿 第117面」スレッドのダイジェスト(2005年2月18日)のなかの、○村×子さん。

 メールの内容を要約すると、
 自分の名前で検索したら、パートナー婚解消訴訟の「一般の人々の反応(1) No.2」がヒットした。
 http://www.partner-marriage.info/hannou2-2chd.html
 それを見て、自分が朝日新聞の北海道版に投稿した記事が2ちゃんねるで批判されているのを知った。
 匿名でしかモノが言えない、評論家にもなれない不満分子の集まりである2ちゃんねるで自分が叩かれるのは不本意。
 精神的にとてもナーバスになっているので、名前を削除してほしい。

 といった内容でした。
 私は彼女の希望どおり、実名から○村×子に変えました。
 でも・・・・すぐに反映しないのですね。それから長い間、彼女の実名で検索すると「一般の人々の反応(1) No.2」がヒットしていました。最近になってようやくヤフーの検索ではなくなりましたが、グーグルでは、元の「朝日の基地外投稿 第117面」がきょうもヒットします。

 実名で新聞に投稿した彼女は立派でしたが、匿名を希望したことで、彼女は2ちゃんねるに書き込む人たちと「同じ穴のむじな」になってしまったと思います。塀の陰から石を投げるが如く、匿名で何かを働きかけようとするのは自己表現ではないですから。

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面接での愚問 なぜ繰り返す   
主婦 ○村 ×子 (大阪市 30歳)

 不採用になり、また履歴書が返送されてきた。昨夏から、時間に余裕が出来たのでアルバイトを探し始めたが、 どこの会社の面接でも、担当者から同じ質問を繰り返された。「お子さんの予定は?」と。私たち夫婦は子どもは要らないと決めている。答えは「ありません」の一言しかない。しかし、どの担当者も子どもの話ばかり蒸し返す。肝心の志望動機や職歴については一切触れない会社もある。雇った人にすぐ辞められると、会社が困るのは分かる。だからといって初対面の担当者に、結婚の条件を話せというのか。私は自分たちの都合で子どもを産まないことにしているから、毎回同じ愚問にも腹を立てる程度で済む。でも、これが子どもを産めない方への言葉だったら……。返送された封筒が「結婚した女なら子どもでも産んで、家でじっとしてろ」とでもあざ笑うかのようだ。
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外装リニューアル工事がスタート!

 8月22日
 東京の自宅の外装リニューアル工事がスタート!
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 工事は、大阪の稲田金網株式会社に依頼しました。
 http://www.inadakanaami.jp/11702181/
 特殊なデザインのため、手がけてくれる施工会社がなくて、パートナーのSさんが最後にわらにもすがる気持ちで、インターネットでみつけました。ナイスな専務さんがいます。 
 工事計画が思ったより早く進んだため、今年は夏季恒例の海外旅行をとりやめて日本にいることに決めた途端、ヒースロー空港でのテロ未遂事件が発生。
 こういうときにこそ国内とばかり、京都女子大の棚橋美代子先生のゼミに同行して長野県・安曇野に4日間(8月16日~19日)滞在し、その後、海外にいるのと錯覚するぐらいの雰囲気のところに行こうと、元町・中華街のホテルニューグランド旧館に宿泊しました。
 日本語によるインフォメーションさえなければ海外のホテルにいるみたい。中華街も近くにあって、客室はインターネット完備(海外だとバカ高い料金を取るホテルが多いけど、ここは無料)だし、最高でした。
 晩年をホテルで暮らしたいと思っている私は、まず近いうちにここで10連泊してみることにします。

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 外装リニューアル工事代金は総額630万円。グランドピアノが3台買えるなぁ。
 「深見先生のところはダブルインカムだから、工事代金も何てことないですよね。」とある人に言われましたが、私の家ですから全額私の負担です。
 夫に負担してもらっている女性とはまったく違う雰囲気を醸し出す、私のオーラの訳はこんなところにあります。夫と分担して支払う女性とも微妙に違うはずです。

 デザインは建築家であるパートナーのSさん。本当ならデザイン料を払わなければならないところ、タダにしてもらいました。友人ならば少しは払わなければならないと思いますが、タダにしてもらえるところが、パートナーと友人との違いです。

 生計を共にする一般的な夫婦、生計を別にする男女独身者の友人同士、生計を別にする男女のパートナーとの違い、わかりますか。


どちらが育児休業を取るか

 8月14日
 8月11日、学生たちの実習指導で、大阪・高槻市のU保育園と、京都・六角大宮のR保育園に行きました。
 U保育園の園長さんが、父親が育児休業を取った園児の家庭が初めて出たと話しました。
 父親の職業は高校教師。まだ一般的には、安定して、あまり競争のない仕事をしている人しか取れないのですね。

 私とパートナーSさんが、もしもっと若くて、現在の仕事に就いていて(若いので、教授ではなくて講師)二人の間に子どもが生まれ、どちらかが休業しなければならなくなったら・・・
 私は、前年度の年収の少ないほうが休業し、多いほうが働き続けることを提案したと思います。
 休業した場合どちらがより打撃が大きいか、どちらが職業人としてより将来性があるか、どちらの仕事が社会的に意義があるか・・なんてなかなか比べようがないですから。
 たぶん、こういった考え方に対して、「子育ては、仕事とは比較にならないぐらいクリエイティヴなものよ」と言って批判する人(その多くは女性)が多くいることでしょう。

 でも、私は仕事を休まないです。
 理由は、私は「クリエイティヴではないから」ということにしておきます。

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男性の育休取得率0.5%に後退 昨年度、厚労省調査
2006年08月09日19時12分

 05年度の男性の育児休業取得率は0.50%で、前年度の0.56%よりさらに下がったことが、9日、厚生労働省のまとめで分かった。04年末の「子ども・子育て応援プラン」では「10年後に10%」とする目標を掲げているが、実現への道は険しそうだ。同省は「育児は女性という根強い意識や、取得しにくい職場の雰囲気がある」とし、企業に男性の育休推進を目指す考えだ。

 調査は05年10月、従業員が5人以上の約1万事業所を対象に実施し、75.3%から回答を得た。

 それによると、05年度に配偶者が出産した男性の育休取得率は0.50%で、データのある99年度以降では、02年度の0.33%、99年度の0.42%に次いで低かった。

 一方で女性の取得率は前年度より1.7ポイント増え、72.3%。従業員30人以上の企業では80.2%。育休の期間は、前回調査(02年度)と比べ、「10~12カ月未満」が減り、「12~18カ月未満」が増えるなど長期化している。


「ナレッジ・ワーカー」は淘汰される

 8月13日
 8月9日水曜日、鴨川の土手で卒業アルバムの写真を撮りました。
 私がちょうど彼女たちの年齢の頃、最初に入った大学での勉強が合わなくてノイローゼになっていました。「若い頃はよかったな」と懐かしがる人がいますが、私にとってはあの頃が一番惨めで地獄だったなぁ。

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 河原町三条のカフェバーで打ち上げをして、頼んでおいた本を取りに四条通のジュンク堂書店に行き、店頭でたまたま『ハイコンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク、三笠書房)という新刊をみつけました。

 思わず引き込まれてしまいましたよ。私の最近の不安や苛立ちの根拠だと思うことが書かれてあったからです。

 「農耕の社会」から、「工場労働者の社会」、そして「ナレッジ・ワーカーの社会」へと変化し、次は「ハイコンセプトの社会」、答えのない時代を生き抜く能力、物事に意味を付加できる能力、大きな全体像を描く能力が必要とされる社会が来る。

 自分が音楽教育の「ナレッジ・ワーカー」に過ぎないことや、同業者のなかに自分たちが「ナレッジ・ワーカー」であることに気づいている人がほとんどいないことに私は苛立っています。
 そして、「ナレッジ・ワーカー」になりたい人を応援する気になれず、その結果、指導力の乏しい教師だと思われ、それに対して反省する気持ちがまったくなく、かといって、自分が「ハイコンセプト」の社会を生き残れるかどうか非常に不安に思っている・・・・・最近陥っている辛い状態の謎が解けたような気がしました。

 「よその国、特に途上国にできること」は避ける。
 「コンピュータやロボットにできること」は避ける。
 「反復性のあること」も避ける。
 今の義務教育で教えられているようなことは、メモリチップにおさめたらせいぜい100円分の価値しかない。
 「指導要領」があるようなものは、なかでもいちばん先に淘汰されるだろう。

 「ナレッジ・ワーカー」の代表格、弁護士や会計士のやってきた仕事も、コンピュータがやれるようになっていて、この改革を生き残れる弁護士というのは、データベースやソフトウェアにはできない非常に複雑な問題に取り組むことができる人たちだけになるらしいです。

 「最高裁・パートナー婚解消訴訟」の弁論が終わった日、担当弁護士が「深見さん、次は弁護士を雇わないで自分でやりますよね。」と笑いながら言いました。次があるかどうかわからないけれど、「もちろん! 」と内心思っています(笑)。


愛育病院の事故で知った、ある女医さんの今

 8月9日
 昨日、東京都港区の愛育病院で出産直後の新生児が死亡する事故がありましたが、この病院の産婦人科医長の名前をみて「あれっ」と思いました。1993年、東京女子医大病院で私が双子の出産で死にかかったときの担当医だったんです。

 以下の文章の中の、「命を落としそうになり」にリンクしてある診断書を書いてくれた人です。
 http://www.partner-marriage.info/c9.html

 口数は少ないけど、他の医師よりは心が温かい先生でしたが・・・。

 忘れよう、忘れようとしていた辛い記憶が蘇ってきました。
 愛育病院のホームページ、さっきから一秒につき4回ぐらいアクセスがあるみたいです。産婦人科医になる人が減っていると聞いたことがありますが、精神的にもタフな人しかやれないなぁと思いました。

 さて、お産の入院料金。
 http://www.aiiku.net/ryokin.html
 私が長女を産んだ(1989年)聖母病院も、少し値上がりしていました。
 http://www.seibokai.or.jp/nyuuinannaisankayou.html
 出産費用を肩代わりするという少子化対策が現実になると、50万円×110万人分! たとえ他の病院はもうちょっと安かったとしてもすごい額です。

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 分娩で頭蓋骨骨折、新生児死亡=愛育病院、医療ミスか-警視庁

 東京都港区の愛育病院(中林正雄院長)で、器具を使って分娩(ぶんべん)したところ、新生児が頭蓋(ずがい)骨骨折の仮死状態で生まれ、翌日に死亡していたことが8日、分かった。同病院が警察に適切な届け出をしていなかった可能性もあり、警視庁麻布署は医療ミスの疑いもあるとみて、業務上過失致死容疑で病院側から事情を聴いている。
 調べでは、6日午後5時すぎ、病院内で港区の女性(38)が女児の出産を開始。同9時ごろ、出産が長時間になり、母子に負担が掛かると判断した男性医師(31)が、鉗子(かんし)を使い新生児を挟んで取り出す方法を選択したが、約30分後に頭蓋骨が骨折した状態で生まれ、7日午前9時20分に死亡が確認された。 
(時事通信) - 8月8日14時0分更新


UVケアに対するジェンダー差

 8月3日
 昨日から、私の本業のサイトとこの「最高裁・パートナー婚解消訴訟」サイトの管理人である遠山和大くんが京都に来ています。彼は富山在住で専門は雪氷学ですが、パソコン・ネットワークにも詳しく、後期には京都女子大でウェブデザインの講義もしてくれることになっています。

 京都に来て彼が一番驚いたのは、京女の学生のほとんどが日傘を差していることだったそうです。
 「富山では年配の女の人しか日傘差していないですよ」「大学の中では見たことないです」と遠山くん。富山にいた頃、30m歩くのに日傘を差す私を周りが奇異な目で見ていたことや、「深見さんが日傘を差すと夏も間近ですな」と老教授が言っていたことを思い出しました。
 京女では日傘を差している附属高校生がいます。以前一度だけ日傘を差している附属小学生を見たことがあります。

 さて、この日傘について、昨日の情報教育委員会で問題になりました。
 学内のパソコン室は傘の持込禁止になっていて、教室の前に傘立てもあるのですが、使わない学生がおおぜいいるらしいのです。理由は「傘立てに置くと、傘がなくなるかもしれないから」。

 私、そのキモチよくわかります。
 情報教育委員会が行われた部屋の前にも傘立てがありましたが、私は日傘を室内にもって入りました。もし傘立てが汚れていたら、私の真っ白な日傘が汚れてしまうからです。

 濡れた雨傘をパソコン室に持って入ってはダメなのはわかっていますが、日傘はどうなでしょう。男の先生のなかには、日傘なのか、雨傘なのか、晴雨両用なのか区別がつかず、傘をパソコン室内に持ち込むのはダメと思っている人がいるみたいです。
 理由は「危ないから」。
 訳わかりませんでした。

 新幹線でも、私は日に当たりたくないので、通路側の席(D)をとることにしていますが、時々、窓側(E)に座っている男の人が、ぼんやり窓の外を眺めて、降り注ぐ紫外線を浴びていることがあります。寝ている隙に私がブラインドを下げても、起きるとすぐにブラインドを上げ、また居眠り。隙を見て私はまたブラインドを下げるのです。
  
 UVケアに対してはまだまだジェンダー差がありますね。そろそろ来年の夏ぐらい、マッチョな男が日傘を差すようになればいいなぁ。
 
 きょうは、PCのパーツを売っているお店を遠山くんと廻りました。日傘をもった女の人は1人もいませんでした。というよりもそもそも女の人に出会わなかったです(笑)。

 遠山くんにお願いして、新しいPCを組み立て中。楽しみです!新しいPCを使い始めると古いPCがスネて壊れることが多くなると聞いたことがあります。2003年秋に買って、富山から京都まで一緒に来てくれたPC。ありがとう。
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思わぬところから、結婚制度が崩れるかも!

 7月27日
 今朝、民法改正論議と男女共同参画に関する情報を発信するメディア、「民法改正情報ネットワーク」のメールマガジンが届いた。
 興味深い記事と、編集者の坂本さんのコメントが載っていた。
 
 最近、子育ては「産んだ女が当然責任をもつもの」から「産んだ女1人での力では到底無理なので地域で支えるもの」というのがスタンダードになってきたけれど、もし出生率が今も高ければ、子育ては「産んだ女が当然責任をもつもの」とあいかわらず言われ続けているはず。行政に関わる男性の多くは、仕事柄あるいは時代の趨勢から「地域が支えるもの」と言っているだけで、本音では「女がするもの」と思っているように感じるけど・・。
 さて、下の記事をみると、出生率を回復させるために、次は「従来の結婚制度を維持しないほうがいい」に転換するのではないかと思ってしまった。
 スゴイ!!
 夫婦別姓論さえも異端扱いしてきた人たちが、出生率を回復させるという目的のために、従来の結婚制度はなくすべきと言い始めるのだろうか。
 信じられない!!
 その結果、たぶん経済力のない若年ママとその子どもだけが増えて、新しい社会問題が生まれる。出生率が回復すれば、その他の結果は気にしないのかな。
 これまたスゴイ!!

 でも、思わぬところから、結婚制度が崩れるかも!! 楽しみ!!!!!!!!


【GO1】社会保障・人口問題研究所が世帯動態調査の結果を公表
     7月21日
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 国立社会保障・人口問題研究所が7月21日、2004年に実施した第5回世帯動態調査の調査結果を公表しました。これは、世帯の規模や構成などについて、5年ごとに実施される調査です。
 世帯の規模は減少傾向にあり、1999年では多い順に4人、3人、2人だったものが、2004年では2人、3人、4人となりました。1~3人の世帯が増え、4人以上の世帯が減少しています。
 (中略)
 結婚年齢を見ると、男女とも多くの年齢で未婚割合が上昇し晩婚化、未婚化の進行は顕著です。ただし、30歳未満の男子と20~24歳の女子では未婚傾向が低下しており、晩婚と早婚の二極化も見られます。
 この調査で興味深いのは、同棲カップルが1%程度と極端に少ないことを、低迷する出生率と関連づけていることです。
 国際的には、婚外出生が多い国では出生率が高く、婚外出生が少ない国では出生率回復の望みが薄いことを挙げ、「従来の結婚制度を維持したまま出生率を回復した例は観察されたことがない」と指摘しています。

<編集雑感>
 *政府は、90年代半ばから「エンゼルプラン」をはじめ、さまざまな少子化対策を進めてきたが、出生率は過去最低の1.25を記録した。従来の対策では不十分と指摘された政府が先月20日、「新しい少子化対策」を発表した。
 この対策には、「子育て支援策」「働き方の改革」「国民運動の推進」の三つの柱があるが、これで女性たちが子どもを産みたいと思うかは疑問だ。特に、国民運動の推進では「家族・地域の絆を再生させ、社会全体で子どもやいのちを大切にする」としているが、
極めて日本的で的外れだと思う。
 少子化を克服したフランスでは、出産費用は基本的に無料で託児システムも充実している。避妊や中絶は女性の権利として認められているバックグラウンドもある。女性には経済力があり、経済力を背景に法律婚にとらわれずに子どもを産んでいる。未だに婚外子差
別を行う日本とは大きく違う。パート、アルバイトという不安定な雇用形態はなく、短時間勤務でも正規雇用なので社会保険もあるという。有給休暇や失業手当、育児休業手当が取りやすいと子どもを持ちやすいのは当然だ。なにより、女性の負担はできるだけ無くす努力をしている。女性のための対策こそ少子化対策であることを政府には気づいてほしい。
 *次期総裁有力候補の安倍晋三氏。「ジェンダーフリー論者はポルポトのようなもの」と発言した人物だ。A級戦犯とされた岸信介の孫でナチスと手を組んだ松岡洋右とも親戚関係であることも知っておくべきだろう。今後の彼の言動とも関係するだろうから…  


しんどさの根本は解決しない

 7月26日
 ここ数日、とてもしんどい日々が続いています。

 しんどい理由~その1 今年の終わりに出版する本の原稿(確定稿)がいよいよ大詰め。
 22日の土曜日、共著者の小林田鶴子さん、坂本暁美さんが名古屋、大阪から来てくれて、イラストの林加奈さんも一緒に京都駅近くで集まりました。
 前日、コンピュータに向かって担当箇所の修正を丸一日やっていたので、首と肩と耳の後ろあたりが痛くてだるい。
 あ~ぁ。。。。いろいろな所がまだまだ不十分。自己嫌悪。。。。。

 しんどい理由~その2 e-ラーニング録画システムのトラブルが発生。
 親しい仲間と会って少し元気をもらって帰宅したら、学生からメールが届いていて、6月の中旬から稼動したe-ラーニング録画システムがまた故障していることがわかったのです。学生の数が多いため、1人につきわずかな時間しかできないマンツーマンのピアノレッスンを補うための「実験的実践」第一弾なんだけど。練習室に置いてあるこのシステムが時々ダウンしてしまう。
 23日の日曜日は、システムを作っている会社の人がお休みなので、その会社の人からアドバイスをもらいながら私が対処することになったけれど、この練習室は地下にあるため電波の状態が悪い。途中何度も電話が切れてしまい、イライラ、イライラ。。。(結局、私が治せる“症状”ではなかったので、翌日その会社の人が大学にいらっしゃいました。)

 仕事中心の生活をしている私には、仕事上のしんどさを1つずつ解決していくのは不可欠だけど、しんどい理由~その3、その4・・・としんどい理由を次々に解決したところで、私が今感じるしんどさの根本は解決しないです。
 それは、延長保育、家事のアウトソーシング、医療費免除、手当ての拡充など、しんどさを取り除く支援がどんどん増えても、子育てのしんどさの根本は解決しないのと同じです。
 「しんどさを上回る楽しさや喜びがある」・・言うは簡単!!!

 私があまり落ち込んでいるので、東京に戻るはずのパートナーのSさんが京都に来てくれました。

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Date: Sun, 23 Jul 2006 19:46:55 +0900
To: fukami-××@ezweb.ne.jp
Subject: 名古屋出た

2023京都駅着。大学へ行こうか?
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 疲れ気味の私に、加奈さんも彼女が愛用するフラワーエッセンスというものを教えてくれました。

http://homoeopathy.co.jp/

■001/不満と怒り(Anger&Frustration)
私達の火のエネルギーのバランスをとり安定させ、自分の生活を適切にコントロールできるよう助けます。

■002/抑圧の子供時代(Childhood)
子供時代から閉ざされてきたエネルギーを開放するのを助けます。子供時代のパターンに閉じ込められている人に。

■003/混乱(Confusion)
人生が混乱し、何をすべきか明確に分からなくなっている時に。

■004/落込みと絶望(Depression&Despair)
否定的な思考パターンに閉じ込められた時や、深い絶望を感じている時に。

■005/恐怖(Fears)
恐怖は私達の生活の幅を非常に狭めます。このエッセンスは恐怖を取り去り、大いなる自由の中で生きられるよう助けます。

■006/悲嘆(Grief)
悲嘆や苦悩で深い苦痛を感じる時にはいつでも、非常に効果的です。

■007/束縛からの脱出(Liberation)
物や出来事、そして人々に対する感情的な執着を解くために。

■008/強迫観念(Obsession)
ある考えが頭の中をグルグルと回り、追い払えない時に。回転ドラムを走って回し続けるねずみのような感じ。

■009/防御と浄化
(Protection&Clearing)
否定的影響から守る助けをし、同時に精神を高揚させます。

■010/悲しみと孤独
(Sadness&Loneliness)
慰め、愛情、そして安心が必要な時に。新たな始まりを支えます。

■011/自己卑下(Self-Esteem)
力を奪われたように感じている人に。
他人に支配され、自己主張ができない時、自分を愛することから遮断されている時に。

■012/ショックとトラウマ
(Shock&Trauma)
突然の、または長期にわたるショックやトラウマに。

■013/マンネリの突破
(Stuck in a Rut)
周りの状況に進歩が阻害されている、または身動きがとれない、と感じている時に。

■014/平安(Tranquillity)
精神が過剰に興奮している時に平安を与えます。この現在に戻ることによって、自信をつけられるよう助けます。

■015/変換期(Transition)
人生の中で大きな変化が起きた時に。新しい方向に進むため、過去から去る必要がある時に。

■016/三位一体(Unification)
今までの制限された信条やパターンを打ち破るのを助けながら、心・体・魂を統一する手助けをします。

■017/陽(Yang)
その人の直感的な「陰」の側面とのつながりを強め、積極的な男性的パワーを育むよう助けます。

■018/陰(Yin)
Yang(陽)エッセンスと対応しています。
地にしっかりと両脚をつけ、個性の本能的知恵の側面を築きます。

■126/グラウンディング
 (Grounding)New!
しっかりと地に足をつけ、現在を生きることができるようボーっとした感覚をなくす手助けをします。


supporting bodyについて

 昨日のノートブックでsupporting bodyという用語を使いましたが、この用語は、中西準子さんのサイトでみつけました。

 http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak351_355.html

 以下に引用します。高い地位にのぼりたいと思いつつ、大学ではあらゆる雑用を自分でこなし、家では家政婦さんも雇っていない私は、なんだか溜息が出ました。

雑感351-2006.6.26「早稲田大学教授 松本和子さんのこと」

今回の雑感
A. 早稲田大学教授 松本和子さんのこと

総合科学技術会議
 早稲田大学での研究費の不正利用問題が起きているという新聞報道を見ていたが、まさか問題の主が松本和子さんとは思わなかった。ついこの間まで、総合科学技術会議の専門調査会で月に1~2度顔を合わせていた方である。  
 松本さんは総合科学技術会議の議員で、私はその専門調査会の委員だから、重みは全然違っている。議員は、月1回総理大臣出席の会議に出席し、意見を述べる立場で、経済財政諮問会議の議員と同じ位、非常に高い地位である。国会議員と同等な、いや、それ以上、閣僚くらいの地位だと思う。私が務めていた専門調査会委員は、審議会に付属する相談役みたいなもの。そういう違いはあるが、しばしば顔を合わせていた。

ワークショップで
 それ以外には、同じ講演会で講演したことがある。2000年12月14日(平成12年)、NEDO主催のWS(有楽町朝日ホール)で、2001年7月頃から今の研究センターが始めることになるプロジェクト(化学物質総合評価管理プログラム)の内容説明のために開かれたものだった。
 松本さんは、「化学物質影響評価のための遺伝子アッセイ」というタイトルで講演した。そこで、今問題になっている蛍光性希土類錯体をラベルするDNAチップの話しもした。
 その後、化学物質関係の小委員会に一度出席されたことがあり、そこで同席し、また、総合科学技術会議の後先に廊下で会って二言三言交わしたことが2回程度というのが、つきあいのすべてではある。
 そういうつきあいから得た印象は以下の通りである。

1) 総合科学技術会議の専門調査会で印象に残るような発言はほとんどない。発言の回数自体がひどく少なかったと言った方が正確かもしれない。
2) 2000年12月のワークショップでDNAチップのことを話したが、ほとんど始めたばかりというような印象の話しだった。確か(記憶不確か)、最後に3枚程度のスライドを示した。この方法はまだ使えないというような話しをしたし、また、NEDOプロジェクトで提案されていたDNA解析による有害性推定についても否定的だった。
 私は、それまで松本さんの仕事について、全く知らなかったし、また、今回問題になるまで研究内容について興味を持ったことがなかったので、錯体の専門家であることも知らなかったが、今回問題になって以後netでいろいろ調べて見ると、99年頃から大型研究費をとり、2001年には大きなプロジェクトを立ち上げ、また、03年にはventure企業まで立ち上げている。
ところが、私は、2000年末の講演を聴いて、“DNAを手がけ始めたばっかり、自信なさそう”という印象を持った。随分、印象と現実は違ったことになる。不思議な感じである。

3) 総じて、松本さんのひととなりを次のように描いていた。
 清楚な美人(とても素敵!)。典型的な日本人的で控えめな女性。質素で誠実。この印象と研究費流用とも余りにもかけ離れている、これほど印象がずれるものだろうか。

女が偉くなるとき
 松本さんは、06年からIUPACという学術協会の副議長を務め、08年から会長を務めることになっていたと新聞は報じている。IUPACは化学の分野では非常に権威のある学術機関らしい。こういう高い地位に女性がどんどん進出することはとてもすばらしいことだ。ただ、端で見ているとはらはらすることもある。
 松本さんの場合と特別関係あるということではないし、まして、研究費の不正利用とは無関係だが、松本さんのように高い地位についた女性が問題を起こしているので、高い地位につく女性について、常々心配していることをここで書いておこうと思う。
高い地位につくと、日本ではやたらと忙しくなる。講演、委員会、国際会議など。
 私のような立場でも、もし頼まれる講演や会議への出席をすべて引き受けていると、すべての日を割いても間に合わないようになりそうだから、総合科学技術会議の議員などになるとそれは、多分大変なものだと思う。講演の内容を聴きたいだけでなく、情報をとりたいに加えて、偉い人に見て貰いたいという考えの依頼が舞い込むだろうと推察する。総理大臣来るとか、天皇陛下ご臨席に近い感覚である。
 また、最近は国際会議がやたらと多い。日本を代表して話せという要求も相当な数になるに違いない。
 それは、男女を問わず大変なことだが、女の場合には、特別に大変になる事情がある。国際会議に出席し、多くの講演を引き受けて、尚、新しい研究成果を出し続けるためには、その人をサポートする一団の人々がいないと無理である。つまり、大学なら研究室や若い教授や助教授、企業では、その中の組織。男の人で高い地位についている人は、そういうsupporting bodyを持っている場合が多い。
 そこが、研究成果を出し続け、トップに供給する。妻もまたsupporting bodyの重要な構成員であり、服装や食事にも気を遣う。しかし、女の場合には、多くの人がsupporting bodyを持っていない。一人で出てきている。助教授もいないということさえある。極端に言えば、一人ぼっちで勝負しなければならない。厳しさが全然違う。
 もうひとつある。男の同じ地位にある人に比べて、女は比較的に年齢が低い。女性の社会進出が遅れたため、年齢の上の方に女がいないので、若い人が起用される。若ければ研究もまさに現役として頑張らなければならない。体力もあるし、また、地位に応じて研究費も入ってくるので(これも日本的特徴)若いときから研究費に恵まれるという良い面もあるが、supporting bodyが弱いので、研究費は潤沢だが、研究そのものは手薄になりがちである。
 もちろん、多くの女性達がそのことで悩み、注意し、懸命な努力を続けていると思う。個人個人は努力で抜け出すとしても、社会総体としては、何かが起きる素地がある。地位の高い女性達を本当にサポートする社会的な仕組みができるまでの間は、女性達はどちらかを少しあきらめるくらいの覚悟が必要な気がする。
 形式的な会議とか挨拶のような仕事は、徹底的に断るか(嫌われても嫌われても、変人扱いされても)、研究の第一線からは身を引くかである。個人的には、前者を勧めたい、つまり変人の勧めである。


バンキングで50品目、数えて食べる

 7月20日
 昨日、京都ホテルオークラで開かれた会合の懇親会で、中高年の男性たちが口々に言っていました。

「検査の前日に酒を飲んだだけでも中性脂肪の値がぐっと上がってしまう。」
「血糖値が高くてね。」
「一ヶ月で2キロ、体重を減らすように医者に言われているんだよ。」

 そう言いながら、お酒をガブガブ。
 食事をつくっているsupporting body=「妻」がいるから、彼らの栄養やカロリーについて知識は増えないし、親の目の届かないところでお菓子をドカ食いする子どもみたいな態度をとってしまうのでしょう。
 きょうだけ、と言いながら、お酒をガブガブ。

 私はビールを100cc、グレープフルーツ味のカクテルを100cc飲みました。
 計200cc。
 心のなかでちゃんと計算しています。
 昼がにぎり寿司(会議のお弁当)だったので、バイキングでは炭水化物をなるべく避け、小鳥のえさぐらい、ほんの少しずつ50品目食べました。心のなかで数えています。
  
 私は菜食主義ではありません。肉も食べます。無農薬主義でもありません。甘いものも大好きです。「食」には「衣」に対するほど興味はありません。でも、私自身が私のsupporting bodyだから、お菓子をドカ食いする子どもみたいな態度は絶対にとれないです。

 その結果、先月の健康診断・・・・
 私の中性脂肪は40(基準値50~140)、HDL(善玉)コレステロールは105(基準値40~80)。

 自分の仕事の責任を果たし、自分の健康に注意する・・・それだけでも不断の努力が必要なのに、女がそうしていると、自分のことばかり考えていると言われるんですよ。

きょうの学食でのお昼
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