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 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

「愛情欲求」と「キャリア達成」とのバランス

 3月10日
 先週、娘が2泊3日で京都に来ました。
 1人でいろいろと廻りたい所があるらしく、ずっと一緒にいたのではなかったのですが、3日間、「お母さんはこう思う」などと話したせいなのか、週末、レッスンに来ている小学生姉妹に「先生はね。」という代わりに、「お母さんはね。」と二度も間違って言ってしまいました。

 『オンナらしさ入門(笑)』の中で、小倉千加子は、“自分の能力を「愛情欲求」と「キャリア達成」の両方に使う女子は最終的には「仕事」を自ら捨てていく確率が高いのです。”(P.119)と書いています。3日間で“お母さん一色”になってしまう私は、生まれて1ヵ月後から別々に暮らすことで、今まで「キャリア」に心を傾けて来れたのだと思います。
 
 2泊目は、娘が京町家に泊まりたいと言い出し、たまたま1人部屋が空いていたので、私の友人の知り合いが経営している「胡乱座」を予約しました。

 部屋に鍵がないことを知り、「鍵ないの?」と不安げな娘を残して私は自分のマンションへ。
 2時間ぐらいして「部屋の石油ファンヒーターは必ず消して寝るのよ」とメールをしたら、「台湾人とフランスの人と新潟の大学生と4人でいままでしゃべってた~ 超楽しかったよ」と返事が来ました。

 そろそろ自立し始めた現在の娘となら、「愛情欲求」と「キャリア達成」の両方のバランスがとれそうです。


視力が良くて得すること

 6月21日
 大学で健康診断がありました。
 視力検査もありましたが、睡眠不足の私は、凝視すると眼の表面に亀裂がいきそうな感じがしたので、2.0まで見えるけれど無理をせず両眼とも1.5でやめておきました。
 高校時代、相当離れていても、隣の机に座っている友達の答案用紙は丸見えでした。
 娘も視力2.0です。たぶん隣の机の答案用紙は丸見えに違いありません。


娘は17歳に

 6月8日
 6月2日夜、10日ぶりに東京に戻りました。
 回覧板がまた我が家で4、5日止まり、道路工事の泥水で玄関が汚れていてうんざり。週末は、仕事・掃除・仕事・掃除・仕事・掃除・・・。そして、また京都へ。

 今週末は、東京・神楽坂でピアノパーティ2006を開きます。
http://www.ongakukyouiku.com/music-lab/index.html
 なのに、今週も90分の授業が10コマ。その合間に、ピアノ演奏のe-Learningのための録画システムを設置しました。
 昨晩は、ドラムのレッスンにも行きました。
 きょうの夜は、24時まで開店している四条河原町の美容院に。
 明日は、学生が教育実習中の大阪の幼稚園に挨拶回りに行かなければなりません。四条西洞院の着物屋さんに、ピアノパーティ用の夏物の着物も取りに行かなければ!

 そのまえに、寝なければ!!!!!!!!

 娘は今週17歳になりました。「そろそろといってたら、あっという間に高校2年生が終わるよ」と返信しましたが、元気に生きていてくれれば十分です。

Date: Wed, 7 Jun 2006 09:57:08 +0900
To: fukami-●●@ezweb.ne.jp
Subject: Re:祝誕生日

あいー
体育大会終わったしそろそろ頑張るよ~


「現代版アート寺子屋」を始めます。

 4月から私の教室で「現代版アート寺子屋」を始めることになりました。
 普通にピアノを教えていると、たとえばピアノの上に置いてある手作り楽器に子どもが興味を示したとしても、「じゃ、きょうはレッスンを中止して楽器を作ろう」とは言えないし、「音楽を聴きながら絵を描いてみよう」なんてできないので、それをやろうと決めました。

 単発や月3回3ヶ月とかいう期間限定ではありません。
 塾とは違うけれど、勉強もみる。
 学童クラブとは違ってアート、特に音楽が中心です。
 鍵盤ハーモニカの合奏、即興演奏、手作り楽器制作、折り紙、習字などなど、何でもありです。

 公立の小学校の先生で、音楽の授業に子どもたちを屋上に連れていき、「寝転んでまわりの音を聞こう」というようなおもしろい活動をしていた男性教諭が、校長たちから批判され、結局この春退職するそうです。ピアノ教室には誰も文句をつける人はいないのでラッキー!

 まだ寺子屋の生徒は今春小学校1年生になる女児1人なんですが、先週末からインフォメーションを始めました。
 対象は当面小学校1年生。保護者が仕事を終えてお迎えに来るまで、子どもたちを預かります。

 地域支援という意味では料金はあまり高くはできない。でも、講師の音楽に関する専門性や生活のことも考えるとボランティアというわけにはいきません。

 文藝春秋4月号のいろいろな記事を読んで、さらに料金設定に頭を痛めています。

 ・公立の小中学校で文房具代や給食費、修学旅行費などの援助を受ける児童・生徒の数が04年度までに4割近くも増え、受給率が4割を超える自治体があり、東京都足立区では42.5%にも達している。
 ・100万ほどの家賃のマンションに住み、その時の気分で車を乗り換え、数百万円程度なら何に使ったのかわからないほどの富裕層、平成ニューリッチがどんどん増えている。
 
 参加したいと思っても料金が高くて、無理だと思う人。「へえー、そんなに安いのですか」という人が入り交ざると、困るなぁ・・・。
 自分の子どもの子育ては家族にまかせてやらなかった私が、そのおかげで蓄積した教育力で地域の子どもたちを応援する―ファミリーサポートセンターではできないことを目指すつもりです。


占いの効果あり!

 小瀬泉さんというベルリン在住の占星術師の女性がいます。
 私の知っている小瀬さんは音楽家、英語の翻訳家、“別居事実婚”の実践者で、早稲田大学法学部の出身なので法律にも詳しい人。訴訟を起こそうと思ったとき最初に相談したのも彼女でした。  
 一昨年、彼女が一時帰国している間、ベルリンのアパートをパートナーのSさんと10日間使わせてもらったこともあります。

 でも彼女が占星術を生業にしていることを知ったのは今年の夏です。

 「血液型なんてたった4分類、星座もせいぜい12分類、そんなもので何がわかるの」と思っていた私が、小瀬さんの操る占星術ソフトを見て考えを変えました。彼女が泊まっていた京都の胡乱座という宿での出来事です。

 この宿は事実婚カップルがオーナー。
 http://www.uronza.com/

 
 日本人でその占星術ソフトを解読できる人は1万人程度いるらしいです。(ショパンの英雄ポロネーズを弾ける人はもっといるなぁ・・・・。)

 裁判の相手との破局は2001年5月なのに、「本当は1999年9月みたいよ」と彼女が言ったのには驚きました。7月14日のノートブック「デジタルデバイドが原因の、FとI」で書いたとおり、1999年9月にその徴候があったからです。

 私は早速一年契約で占いを依頼することにしました。
 「2006年11月までは著書や論文を書き続ける」~このことも彼女のサジェスチョンです。
 占いの内容は秘密ですが、私と娘に関する事柄のほんの一部を公開することにしましょう。
 
 お二人のコンポジット・チャートでは、太陽と金星が0度、これらが土星と120度。海王星・水星・木星がグランド・トラインを形成。知的な面では恵まれている。特に、○○さんの側では、音楽を中心とした教育の面で大きな恩恵を受けることができる。○○さんにとって母親の影響は大きく、特に芸術面での好影響が、彼女自身のキャリア形成に大きく資するだろう。

 これを読んだとき、ちょっとがっかりしました。
 なぜなら、娘は小学校4年生から中学校2年生まで私にピアノを習っていましたが、高校に入学しても再開する気配さえなかったからです。
 ところが、この夏、娘は突然ギターを始めたのです。私は6月から京都でドラムを習い始めていました。私の修士論文は「電子楽器の教育的可能性」ですから、アンプ、エフェクター・・といった相談にも乗ることができます。

 芸術≠ピアノかも! 小瀬さんの占いに出会っていなかったら、普通の母親のように「そんなことをしている暇があったら勉強しなさい」と言っていたかもしれません。

 占いの効果あり!

 16年もの間、両親が“変わったパートナー関係”を結んでいたこと、最高裁で闘ったこと、私と娘とは一緒に暮らしていないことなどを理由に、多くの人たちは「子どもがかわいそう」と言います。そういった人たちは、私たちのような極端な例だけではなく、通常の離婚家庭に対しても「子どもがかわいそう」と言うでしょう。しかし、それを言い出すと、親に経済力がない―かわいそう、資産がない―かわいそう、学歴や社会的地位がない―かわいそう、母親が働いていたら―かわいそう(父親が働いていなければ―かわいそう)、さらには、期待過剰、愛情過剰でも、親が著名であってもそれがかわいそう、ってなる・・・。

 かわいそう!!!!!!!!!!!!!!!!

 この「かわいそう」の連鎖が日本の子どもたちをどんどんひ弱にしているかもしれないことを、 “子ども思い”を自負している人たちは気づいていないと思いますよ。


叔母と姪のような関係

 きょうは久しぶりに娘に会った。
 イタリア旅行のお土産を渡した。ニナリッチの香水「レ ベル ドゥ リッチ2」と、イタリアの少女向けファッション誌。
 ピアノの生徒のママからもらったドルチェ&ガッバーナのTシャツも、「これ欲しい!」と言ったので譲ることに。イタリアで買ったSISLEYのジーンズジャケットも欲しいというので、私が着て飽きたらあげることにした。

 その後、新宿のさくらやに、前から頼まれていたCD・MDコンポを買いに行った。DENONの掘り出し物をみつけたが、シルバーにするか茶色にするかで難航。

「はやくせぇ~」

 それから高島屋でジェラートを食べながら、高校や大学受験のこと、バンド活動や彼氏のことなどを聞き、春から習い始めたドラムのこと、これからの計画などを話して・・彼女はJRに乗って八王子に、私は大江戸線で早稲田に帰った。来週の仕事の準備をしなければならない。明日の朝には京都に移動、午後1時からゼミ、演習、講義と続く。

 たまに会って話をして買い物をする。「叔母と姪」程度かな・・。娘が住む八王子と私の自宅がある早稲田は離れているし、私にも娘にも予定が一杯つまっている。

 娘は10月8日~10日の三連休、友達と京都に来ることになっていたが、友達の都合で取りやめになった。取りやめになったときは残念だなぁ思ったけれど、いざ三連休が近づいてくると、科研の申請書、10月末締切の論文2本、11月上旬締切の論文、30日の沖縄での学会発表の準備などをその3日間で集中してやらないと間に合いそうもないので、ホッとしている自分に気づく。


 友人の占星術師によると、今月の私は私生活が超ハッピーらしい。私にとって私生活とは仕事なんだろうか。大きな宇宙から見れば、私の仕事なんてちっぽけなものだろうけど、私には自分が生きている意味そのものだったりする。

追記(10月5日)
娘からコンポが届いたとメールが来た。

ファイル 40-1.jpg


夫婦別姓に対する誤解とハイパーガミー

 昨日、久しぶりに娘と会った。日曜日ぐらいしか会えないうえに相互の都合で度々流れてしまうのだ。

 ピザを食べながら、娘が家庭科のアンケート・レポートでCマイナス2(この-2というのがなんだかよくわからないが)という点数をもらったと話した。
 そのレポートは、生徒たちの結婚観や家庭観を問うものであったらしい。
 「あなたは将来結婚したいですか」「あなたは子どもを持ちたいですか」という質問に対して「いいえ」と答えた彼女は、「クラスの1/3ぐらいの女子は「いいえ」と書いたはず。」と言った。「男の子は?」と聞くと、「「はい」だと思うよ。男子は何も考えていないから。」(何も考えていないか・・・・)
 「つい最近の新聞記事に、専業主婦志望が増えているって書いてあったけど。」「それは私たちよりちょっと上の人たちでしょ。」(確かに20代の女性たちだった) 「私たち高校生の場合、中学校で成績中以下の女の子たちは「早く結婚したい!」と言っている。」
 
 レポートの点数に不満な娘は、「“普通”に書けばいい点をもらえたと思う」と言う。“普通”とはどうも「男は仕事、女は家庭ではなく、男も女も、仕事も家事も育児もすること」らしい。「その先生、真面目そうな人だもん。」真面目そう=男女共同参画社会の実現か・・・。

 私が高校生だった頃、もちろんこんなアンケートやレポートはなかった。勉強して人も羨む大学に入り、企業に就職しても、数年のうち多くの女性がそれ以外の選択肢がないのかと思うぐらい結婚・出産退職していった。それと比べて娘たちには考えるチャンスが与えられている。

 娘と話していて気づいたことが2つある。1つは、この家庭科の先生は、おそらく妻が通称として旧姓を使用することを「夫婦別姓」と生徒たちに教えているということ。これは夫婦別姓を推進させたい人たちには由々しき事態に違いない。
 もう1つは、「結婚はしたくない、彼氏がいれば十分。」と言う一方で、娘には「彼氏には自分より頭のいい、バリバリ稼ぐ人がいい。」という願望があるということである。難しく表現すれば、ハイパーガミー(女子上昇婚)だ。女は自分より上の男を求め、男は自分よりも下の女を求める。これは未来永劫なのかもしれない。
 
 「政治家のおじさんたちは、“今の若い娘は・・”なんて決まったように言うけど、私たちだっていろいろと考えている。」
 まだ子どもだと思っていたけど、期待することにしよう。


高校合格祝いにフランス料理

 フランス料理店「シェ松尾 青山サロン」に娘と行って来た。高校の合格祝いだというのに大人っぽく見えるので、ウェイターからワインを勧められた。フォアグラやキャビアはあまり口に合わず、彼女にとってまさに珍味だったようだ。

http://www.chez-matsuo.co.jp/rest/aoyama.html

MENU DE SPECIALITE DU CHEF
~シェフのスペシャリテ・コースディナー ~
Course dinner recommended by chef
Amuse Gueule, Entrees ( Deux Plates ), Poisson, Sorbet,
Viande, Dessert, Petits fours, Cafe
向付、前菜二品、魚料理、お口直しのシャーベット、
肉料理、デザート、小菓子、珈琲
Two dishes of appetizer, fish, sherbet, meat,
dessert, sweets & coffee


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