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 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

どれもこれも似たようなもの

 2月6日
 柳沢大臣の「女性は≪産む機械≫」発言について、いろいろな人がいろいろと言っていますが、今回の件のコメントのなかでは、次の大月隆寛さんのコラムが一番わかりやすいと思いました。結局、どれもこれも似たようなもの、というコト。でも、オトコの側の深刻な女性不信、「おんなぎらい」があるのなら、オンナの側の深刻な男性不信、「おとこぎらい」もあるはず・・・。
 ところで、大臣夫人の柳沢紀子さん。業績なんてほとんどなさそうなのに、03年に63歳で武蔵野美大の教授になっているみたいです。どこもかしこも似たようなもの、というコト。詳しくは以下の「きっこさんの日記」で。

http://www3.diary.ne.jp/user/338790/
2007/02/05 (月) カメムシ大臣の裏の顔 3

【コラム・断】「産む機械」-少子化の根底に女性不信 

 「女性は≪産む機械≫」発言で、柳沢厚生労働大臣が四面楚歌(そか)、立ち往生であります。
 政治家の発言としてちと不用意だった、それは確かですが、しかし相も変わらず、前後の脈絡すっとばして片言隻句を揚げ足取りして騒ぎ立てるメディアの手癖も恥知らず丸出し。ましてや、その尻馬に乗って女性議員たちが一斉に文句つけるありさまには、いやもう、心底萎(な)えました。なにせあなた、高市早苗から辻元清美まで申し合わせたように「許せない」ですと。

 少し前、少子化対策と称して、政府主導で集団見合いを、と真顔で提言されてた女性大臣もいらっしゃいました。とにかく、つがいをこさえりゃ何とかなる、頭数さえ増やしてくれりゃいい、というその発想は、今回の「産む機械」発言と似たようなもの。同様に、ニートや引きこもりを何とか働かせようという画策や、ホワイトカラーにタダ残業させようという例のホワイトカラーなんちゃらも、人ひとりを労働力、生産機械として考える上じゃ同列でしょう。

 で、政策的な観点というのがそういう間尺になっちまうのも、ある意味しようがないわけで、戦前の「一銭五厘」から高度成長期の「金の卵」まで、もの言いとしては連綿とあります。なのに、他でもない代議士サマがそのへんの事情も抜きにして、大文字の「オンナ」をひとり勝手に背負って立つような居丈高な身ぶりや言動でここぞと騒ぐそのさまが、まず何より疎ましい。

 少子化の現在には、オトコの側の深刻な女性不信、「おんなぎらい」が横たわっていることも、さて、まなじり決して正義の味方ぶりっこの女性議員たちは、どれだけ気づいていらっしゃるんでしょうか。
(民俗学者・大月隆寛 2007/02/04 09:38 産経新聞)


中年女性の闘い

 1月1日
 元旦の朝、12月10日に亡くなった父の夢を見ました。
 父は、昔住んでいた大阪の家の食卓の、父の定位置ではなく、私の定位置に座ってやさしく笑っていました。玄関が開き、風で白いのれんが揺れていて、父の幽霊が入ってきたんだと思った瞬間、父は消え、代わりに30代ぐらいの和服の女性が入ってきました。お花の先生らしかったです。次に見慣れない家に場面が変わり、乱雑に並んでいる置物のなかから、誰かが“矢の形をした茶色の髪留め”を指差して、「こんな不吉なもの、家の中に置いてはいけない。」と言いました。私は近くの知り合いの家にそれをもらってもらおうと出かけたのですが、「そんな不吉なもの!」と言いたげな顔をされたので、天に向かってその髪留めを投げました。そこで目が覚めました。

 何だろう、この夢・・・。

 夕方から、パートナーのSさんとTOHOシネマズ六本木ヒルズに「プラダを着た悪魔」を観に行きました。大女優、メリル・ストリープは、自分が演じたファッション界に君臨するカリスマ編集長ミランダについて、「ミランダが毎日体験しているプレッシャーを自分のことのように感じたし、彼女の置かれている状況を見て、現代社会に置いて中年女性がいかにあっさりと重要な仕事を奪われてしまうものかを考えては怖くなったわ」と言っています(パンフレットより)。私も毎日そうした恐怖と闘っています。評価されてもされなくても身分は安定、平穏な職業と思われている大学教授なので、なかなかわかってもらえないけど。
 http://www.tohotheater.jp/
 自分の言いたいことを直接的に言えるミランダに感化されたのか、私も長年の友人にこのところずっと思っていたことを直接的に言いました。これ以上、ムダな時間を費やさないために、そして、自分を守るために・・・。


この秋、印象に残った2冊の本

 10月25日
 後期は前期と比べて授業が少ないのに、思ったほど暇にならないです。
 その原因の一つが、「こどもひろば」の企画。
 学会もたくさん。
 ミュージック・ラボでピアノを習っている子どもたちの発表会をRBR(Center for the Creative Arts、東京都港区元麻布)で開くので、それぞれの子どもが弾く曲を決めるのに一苦労。
http://www.rbr-art.com/

 紀要の締切も近づいてきたし、年末に出版する本の初稿も校正しなければ・・・・。その他に雑用も山盛り!

 そんなわけで・・・真剣に思考して、このノートブックに書く余裕がない毎日です。
 2ヶ月ほど前に出会った2冊の本を取り上げて、最高裁・パートナー婚解消訴訟のコラムなどを補足したいのですけど、それはまた冬休みにでもやることにします。
 2冊の本とは、「未妊 「産む」と決められない」(河合蘭、NHK出版 生活人新書)と、「女にさよならするために」(ヴァレリー・トラニアン、白水社)。
 前者は出産の話題を専門とする3児の母のライターさんが書いたもので、大抵子持ちのライターさんは、「出産は女にしかできないすばらしい仕事」と疑わないし、押し付けがましいのが常なのに、この著者は随分違うのです。この本を読んで、私は今までよりも明確に、なぜ相手の男性側が育てるという約束をして子どもを産もうとしたのかを説明できるようになりましたよ。たぶんそうした説明にするために自分の書いたものが援用されるなんて、河合さんは思ってもみないでしょうけど。
 後者はフランスの女性誌ELLEの編集長が書いた女性論で、日本人のジャーナリストとはかなり違う視点から書かれています。訳本なので読みにくいですが、ストレートでおもしろいです。日本人が同じようなことを主張すると怖くて暗い印象になってしまうのに、さすがファッションの国、フランス!
 詳しくは、またそのうちに。


初めて離婚届の証人になる

 10月5日
 大阪の高校での出張授業を終えて、新幹線に乗り込み、名古屋へ。
 名古屋女子大学の小林田鶴子さんと、科研のことや、年末に音楽之友社から出版予定の共著の校正についてミーティングをしました。
 そこへパートナーのSさんがやってきて、9月25日に私が東京の自宅を出てから10日ぶりの再開。こういうの、すれ違い生活というのだろうけど、一人でいる時間と2人でいる時間がはっきり分かれていて、慣れるとなかなかいいものです。

 さて、今週、あるカップルから、離婚届の証人を頼まれました。
 この2人はもう随分前から離婚したいと思っていて、パスポートを更新するのを機に離婚することにしたそうです。
 「一番理解してくれそうな深見さんとSさんに証人になってほしいのだけど。」と“妻”である女性から電話がありました。一番理解してくれそうな・・・うれしかったです。2年ほど前、“夫”である男性が、「結婚していると、〇〇ちゃん(“妻”)が〇〇ちゃんらしくなくなってしまうようで嫌なんだ」と言っていたことを思い出しました。

 外見は夫婦に見えるけど、実は籍が入っていなかったというのはよくある話。でも、この2人は、外見も夫婦に見えないし、周りの誰もが、2人が籍を入れているとは思っていないみたいなんです。私とSさんのほうが、よっぽど夫婦に見えます(笑)。

 離婚してもこの2人の関係は何も変わらないでしょう。「だったら、今のままで(結婚したままで)いいじゃないの」という人は、おそらく何某かの“知性”が足りないんだと思いますよ。


産んでくれる女性がいてこそすべてが始まる

 10月4日
 先週、タレントの向井亜紀さんと夫で元プロレスラーの高田延彦さんが、米国の女性に代理出産を依頼して生まれた双子について、東京高裁が出生届を受理するよう品川区長に命じる決定をしたというニュースがありました。
 ネット上ではめでたいことだと言っている人が多いみたいですけど、次のブログを見ただけでもこの判決にはシビアな問題点がはらんでいるようですね。
 http://scrapbook.ameba.jp/xfgfananan_book/entry-10017697959.html

 男女のパートナーシップと比べて親子の法的な関係には関心が薄く、これまであまり考える機会もなかった私にはよくわからない事柄ですが、この判決により、生殖に関するさまざまなことがすごい勢いで変わっていくかもしれないなぁと思いました。少なくともその波及効果は、内縁関係か否かの境目が話題になったに過ぎない「最高裁・パートナー解消訴訟」とは比較にならないスケールです。

 先のブログには代理出産は1000万かかると書いてあります。次のサイトをみると、あながち嘘でもなさそうです。でも、向井さんはテレビの番組で、出産というリスクをあんなに安いお金で引き受けてくれる女性がいることに感謝する、といったコメントしていた記憶があります。どちらがホントなんでしょ・・。

 代理母ドットコム http://www.dairi-haha.com/charge.html
 代理母は認められるようになるんでしょうか。

 札幌に住む私の友人は次のように進むかも・・と言っています。
 「精子バンク」が当たり前になる
 「卵子バンク」も当たり前になる
 「人工子宮」が技術的にできるようになる
 
 向井さんは2年程前、「分娩しただけでは母親ではない」と発言してバッシングを受け、一時自分のホームページを閉鎖したことがありましたが、「人工子宮」が現実になるまでは、産んでくれる女性が不可欠。産んでくれる女性がいるからこそすべてが始まるのです。
 「最高裁・パートナー解消訴訟」で、私と裁判相手との契約を「「出産請負契約」「人身売買」との印象を与えかねない様態」と書いた、立命館大学の本山敦さんのようなタイプの法律家には、おそらくついていけない時代の幕開けとなりそうです。

http://www.partner-marriage.info/hannou_2.html

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 タレントの向井亜紀さん(41)と元プロレスラーの高田延彦さん(44)夫妻が、米国女性に代理出産を依頼し生まれた双子の男児(2)について、出生届を不受理とした東京都品川区長を相手取り、処分取り消しを求めた家事審判の即時抗告審で、東京高裁(南敏文裁判長)は29日、「夫妻の子であると確認される」として、区長に出生届を受理するよう命じる決定をした。
 法務省は民法の解釈に沿って「出産者を母とする」との立場で、代理出産で生まれた子供の出生届を受理しない姿勢をとっており、今回の決定は波紋を呼びそうだ。
 向井さん夫妻は米国の裁判所で親子関係を認められており、日本でも効力があるかが争点だった。決定は「民法制定時に想定されていないからといって、人為的操作による妊娠、出生すべてが法秩序に受け入れられない理由にはならない」と指摘した。現状では子供たちは日米両国の法制度のはざまに立たされており、「向井さん夫妻に養育されることが最も子供の福祉にかなう」と柔軟に判断し、国内でも米国の裁判結果の効果が生じると結論づけた。
 向井さんは00年、子宮がんが見つかったため子宮を摘出。夫妻の精子と卵子を体外受精した受精卵を別の女性に移植して出産してもらう代理出産を目指した。3度目の移植で、米国人女性が妊娠し03年11月に双子の男児を産んだ。
 向井さん夫妻は米国の裁判所で確定した子供らを夫妻の子とする出生証明書を受け品川区に出生届を提出したが、同区は法務省の回答に従い受理しなかった。夫妻は不受理処分の取り消しを求め東京家裁に家事審判を申し立てたが、昨年11月に却下され、同高裁に即時抗告していた。
 子供たちは、夫妻が養育しているが、パスポートは米国籍で発行されている。このため、「保護者同居人が日本人である」という在留資格で日本で生活している。
 代理出産を巡っては、米国で双子をもうけた兵庫県内の50歳代の夫妻が出生届を不受理とした自治体の処分取り消しを求めた家事審判で、最高裁が昨年11月、法律上の母子関係を認めず、審判が確定している。しかし、この夫妻の場合、米国人女性から卵子の提供を受けて夫の精子と体外受精させ、その受精卵を別の米国人女性の子宮に移植して出産していた。精子、卵子が夫妻のものである向井さんのケースとは異なっている。【北村和巳、奥山智己】
 ◇法務省は困惑
 法務省のある幹部は「決定の全文をきちんと読んでみないと何とも言えない」と話し、予想していなかった事態に困惑気味。最高裁の判例に従って、同省はこれまで「子供を生んだ女性が法律上の母親になる」との法解釈をとってきた。一時は民法にこうした規定を明記する法改正を検討したこともある。それだけに「高裁の段階で決定があったからといって、ただちにこれまでの対応を変えることはない」という見方が省内では有力だ。
 ◇区だけで判断不能…品川区
 中川原史恵・品川区広報課長は30日、「決定文を見ていないのでコメントできない。不受理は法務省の指示に基づき対応した結果であり、今後の対応を聞かれても、区だけで判断できる問題ではないので答えようがない」と話した。
 ◇国は時代に応えず
 生命倫理問題に詳しい米本昌平・科学技術文明研究所長 日本人が海外で、国内では認められていない代理出産や卵子提供を受けるという現実がある。科学技術の進歩に伴い新しいルールを決めるのは当然で、生殖補助医療技術全般の法整備が必要なのに、国は時代や社会の要請に応えていない。向井さんのケースはこうした日本社会の問題を浮き彫りにしている。
 ◇ルール確立が必要
 棚村政行・早稲田大法科大学院教授(家族法)の話 法のすき間に落とされていた子供の福祉を守るという観点から高裁が出生届の受理を命じたことは評価できる。ただ、法整備がされていない中で、今回のように裁判所が個別に判断していくと、代理母が出産した子との親子関係を望んだ場合などに混乱が起きる可能性がある。厳格な医療の基準を定めたうえで、母子関係についての法的なルールを確立することが必要だ。
 ◇国レベルで議論を
 生命科学に詳しいノンフィクション作家の最相(さいしょう)葉月さんの話 今回の判決は、生まれた子の福祉を優先するものだが、この言葉は諸刃の剣で何でも認める結果になりかねない。今回は本人の卵子だが、別の女性から卵子を提供される場合や、高齢の女性が、本人の凍結卵子を使って子どもを持つことも考えられる。こうしたケースについて、国レベルの議論が明日からでも必要だ。
(毎日新聞) - 9月30日12時57分更新


愛は4年で終わらない

 9月2日
 8月30日、2週間ぶりに京都に戻りました。
 3日間、大学の仕事に集中。卒業研究の指導、厚生労働省の指導調査への対応、そして、大阪・京都の6つの保育園を廻り、昨日の夜また東京へ。
 保育園は多くの社会問題が凝縮されているところ。子どもの明るい笑顔を見て元気をもらえるといっている人を見ると、単純だなと思ってしまいます。

 きょうになって、大事なことを忘れていたのに気づきました。昨日9月1日は、パートナーのSさんと出会った記念日だったのです。
 2001年9月1日、私たちは出会いました。あれから5年。一般的に男女をつなぎとめる要素とされている、子どもの存在、経済の同一性などがない私たちの関係がいつまで続くか―「愛は4年で終わる」というけれど、きょうから6年目です。


外装リニューアル工事がスタート!

 8月22日
 東京の自宅の外装リニューアル工事がスタート!
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 工事は、大阪の稲田金網株式会社に依頼しました。
 http://www.inadakanaami.jp/11702181/
 特殊なデザインのため、手がけてくれる施工会社がなくて、パートナーのSさんが最後にわらにもすがる気持ちで、インターネットでみつけました。ナイスな専務さんがいます。 
 工事計画が思ったより早く進んだため、今年は夏季恒例の海外旅行をとりやめて日本にいることに決めた途端、ヒースロー空港でのテロ未遂事件が発生。
 こういうときにこそ国内とばかり、京都女子大の棚橋美代子先生のゼミに同行して長野県・安曇野に4日間(8月16日~19日)滞在し、その後、海外にいるのと錯覚するぐらいの雰囲気のところに行こうと、元町・中華街のホテルニューグランド旧館に宿泊しました。
 日本語によるインフォメーションさえなければ海外のホテルにいるみたい。中華街も近くにあって、客室はインターネット完備(海外だとバカ高い料金を取るホテルが多いけど、ここは無料)だし、最高でした。
 晩年をホテルで暮らしたいと思っている私は、まず近いうちにここで10連泊してみることにします。

ファイル 144-2.jpg

 外装リニューアル工事代金は総額630万円。グランドピアノが3台買えるなぁ。
 「深見先生のところはダブルインカムだから、工事代金も何てことないですよね。」とある人に言われましたが、私の家ですから全額私の負担です。
 夫に負担してもらっている女性とはまったく違う雰囲気を醸し出す、私のオーラの訳はこんなところにあります。夫と分担して支払う女性とも微妙に違うはずです。

 デザインは建築家であるパートナーのSさん。本当ならデザイン料を払わなければならないところ、タダにしてもらいました。友人ならば少しは払わなければならないと思いますが、タダにしてもらえるところが、パートナーと友人との違いです。

 生計を共にする一般的な夫婦、生計を別にする男女独身者の友人同士、生計を別にする男女のパートナーとの違い、わかりますか。


supporting bodyについて

 昨日のノートブックでsupporting bodyという用語を使いましたが、この用語は、中西準子さんのサイトでみつけました。

 http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak351_355.html

 以下に引用します。高い地位にのぼりたいと思いつつ、大学ではあらゆる雑用を自分でこなし、家では家政婦さんも雇っていない私は、なんだか溜息が出ました。

雑感351-2006.6.26「早稲田大学教授 松本和子さんのこと」

今回の雑感
A. 早稲田大学教授 松本和子さんのこと

総合科学技術会議
 早稲田大学での研究費の不正利用問題が起きているという新聞報道を見ていたが、まさか問題の主が松本和子さんとは思わなかった。ついこの間まで、総合科学技術会議の専門調査会で月に1~2度顔を合わせていた方である。  
 松本さんは総合科学技術会議の議員で、私はその専門調査会の委員だから、重みは全然違っている。議員は、月1回総理大臣出席の会議に出席し、意見を述べる立場で、経済財政諮問会議の議員と同じ位、非常に高い地位である。国会議員と同等な、いや、それ以上、閣僚くらいの地位だと思う。私が務めていた専門調査会委員は、審議会に付属する相談役みたいなもの。そういう違いはあるが、しばしば顔を合わせていた。

ワークショップで
 それ以外には、同じ講演会で講演したことがある。2000年12月14日(平成12年)、NEDO主催のWS(有楽町朝日ホール)で、2001年7月頃から今の研究センターが始めることになるプロジェクト(化学物質総合評価管理プログラム)の内容説明のために開かれたものだった。
 松本さんは、「化学物質影響評価のための遺伝子アッセイ」というタイトルで講演した。そこで、今問題になっている蛍光性希土類錯体をラベルするDNAチップの話しもした。
 その後、化学物質関係の小委員会に一度出席されたことがあり、そこで同席し、また、総合科学技術会議の後先に廊下で会って二言三言交わしたことが2回程度というのが、つきあいのすべてではある。
 そういうつきあいから得た印象は以下の通りである。

1) 総合科学技術会議の専門調査会で印象に残るような発言はほとんどない。発言の回数自体がひどく少なかったと言った方が正確かもしれない。
2) 2000年12月のワークショップでDNAチップのことを話したが、ほとんど始めたばかりというような印象の話しだった。確か(記憶不確か)、最後に3枚程度のスライドを示した。この方法はまだ使えないというような話しをしたし、また、NEDOプロジェクトで提案されていたDNA解析による有害性推定についても否定的だった。
 私は、それまで松本さんの仕事について、全く知らなかったし、また、今回問題になるまで研究内容について興味を持ったことがなかったので、錯体の専門家であることも知らなかったが、今回問題になって以後netでいろいろ調べて見ると、99年頃から大型研究費をとり、2001年には大きなプロジェクトを立ち上げ、また、03年にはventure企業まで立ち上げている。
ところが、私は、2000年末の講演を聴いて、“DNAを手がけ始めたばっかり、自信なさそう”という印象を持った。随分、印象と現実は違ったことになる。不思議な感じである。

3) 総じて、松本さんのひととなりを次のように描いていた。
 清楚な美人(とても素敵!)。典型的な日本人的で控えめな女性。質素で誠実。この印象と研究費流用とも余りにもかけ離れている、これほど印象がずれるものだろうか。

女が偉くなるとき
 松本さんは、06年からIUPACという学術協会の副議長を務め、08年から会長を務めることになっていたと新聞は報じている。IUPACは化学の分野では非常に権威のある学術機関らしい。こういう高い地位に女性がどんどん進出することはとてもすばらしいことだ。ただ、端で見ているとはらはらすることもある。
 松本さんの場合と特別関係あるということではないし、まして、研究費の不正利用とは無関係だが、松本さんのように高い地位についた女性が問題を起こしているので、高い地位につく女性について、常々心配していることをここで書いておこうと思う。
高い地位につくと、日本ではやたらと忙しくなる。講演、委員会、国際会議など。
 私のような立場でも、もし頼まれる講演や会議への出席をすべて引き受けていると、すべての日を割いても間に合わないようになりそうだから、総合科学技術会議の議員などになるとそれは、多分大変なものだと思う。講演の内容を聴きたいだけでなく、情報をとりたいに加えて、偉い人に見て貰いたいという考えの依頼が舞い込むだろうと推察する。総理大臣来るとか、天皇陛下ご臨席に近い感覚である。
 また、最近は国際会議がやたらと多い。日本を代表して話せという要求も相当な数になるに違いない。
 それは、男女を問わず大変なことだが、女の場合には、特別に大変になる事情がある。国際会議に出席し、多くの講演を引き受けて、尚、新しい研究成果を出し続けるためには、その人をサポートする一団の人々がいないと無理である。つまり、大学なら研究室や若い教授や助教授、企業では、その中の組織。男の人で高い地位についている人は、そういうsupporting bodyを持っている場合が多い。
 そこが、研究成果を出し続け、トップに供給する。妻もまたsupporting bodyの重要な構成員であり、服装や食事にも気を遣う。しかし、女の場合には、多くの人がsupporting bodyを持っていない。一人で出てきている。助教授もいないということさえある。極端に言えば、一人ぼっちで勝負しなければならない。厳しさが全然違う。
 もうひとつある。男の同じ地位にある人に比べて、女は比較的に年齢が低い。女性の社会進出が遅れたため、年齢の上の方に女がいないので、若い人が起用される。若ければ研究もまさに現役として頑張らなければならない。体力もあるし、また、地位に応じて研究費も入ってくるので(これも日本的特徴)若いときから研究費に恵まれるという良い面もあるが、supporting bodyが弱いので、研究費は潤沢だが、研究そのものは手薄になりがちである。
 もちろん、多くの女性達がそのことで悩み、注意し、懸命な努力を続けていると思う。個人個人は努力で抜け出すとしても、社会総体としては、何かが起きる素地がある。地位の高い女性達を本当にサポートする社会的な仕組みができるまでの間は、女性達はどちらかを少しあきらめるくらいの覚悟が必要な気がする。
 形式的な会議とか挨拶のような仕事は、徹底的に断るか(嫌われても嫌われても、変人扱いされても)、研究の第一線からは身を引くかである。個人的には、前者を勧めたい、つまり変人の勧めである。


バンキングで50品目、数えて食べる

 7月20日
 昨日、京都ホテルオークラで開かれた会合の懇親会で、中高年の男性たちが口々に言っていました。

「検査の前日に酒を飲んだだけでも中性脂肪の値がぐっと上がってしまう。」
「血糖値が高くてね。」
「一ヶ月で2キロ、体重を減らすように医者に言われているんだよ。」

 そう言いながら、お酒をガブガブ。
 食事をつくっているsupporting body=「妻」がいるから、彼らの栄養やカロリーについて知識は増えないし、親の目の届かないところでお菓子をドカ食いする子どもみたいな態度をとってしまうのでしょう。
 きょうだけ、と言いながら、お酒をガブガブ。

 私はビールを100cc、グレープフルーツ味のカクテルを100cc飲みました。
 計200cc。
 心のなかでちゃんと計算しています。
 昼がにぎり寿司(会議のお弁当)だったので、バイキングでは炭水化物をなるべく避け、小鳥のえさぐらい、ほんの少しずつ50品目食べました。心のなかで数えています。
  
 私は菜食主義ではありません。肉も食べます。無農薬主義でもありません。甘いものも大好きです。「食」には「衣」に対するほど興味はありません。でも、私自身が私のsupporting bodyだから、お菓子をドカ食いする子どもみたいな態度は絶対にとれないです。

 その結果、先月の健康診断・・・・
 私の中性脂肪は40(基準値50~140)、HDL(善玉)コレステロールは105(基準値40~80)。

 自分の仕事の責任を果たし、自分の健康に注意する・・・それだけでも不断の努力が必要なのに、女がそうしていると、自分のことばかり考えていると言われるんですよ。

きょうの学食でのお昼
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女性のストレス、トップは「夫」

 昨日の午後、「あること」への応募書類が完成し、ゆうパックで送りました。
 すぐに東京に戻ろうかなと思ったのですが、友人たちが口々に絶賛する美術家、フンデルトヴァッサーの展覧会(京都国立近代美術館、21日まで)に行くことにしました。
 大雨なのに行こうと思ったのは、21日までだったからです。ホームページで調べると金曜日は夜20時まで開館している!もし6月21日までだったら、そのうちに行こうと思って結局行かなかったかもしれません。
 美術館を出るとき、時計を見ると19時10分。タクシーを拾って四条河原町のマンションへ。キャリーを引きずりバスに乗って京都駅へ。20時26分発ののぞみに間に合いました。

 友人の画家、林加奈さんは、フンデルトヴァッサー会場で上映されていたフィルムを観た感想を自身のブログで書いています。
 「映像の中での本人(フンデルトヴァッサー)のコメントで、印象に残る言葉が色々あった。そのとおりは覚えてないけど、だいたい→「僕が10年前にやりたかった(けどやらせてもらえなかった)ことが、今は常識になっている」「やりたいことをやらせてもらえないから、絵に描く、絵なら、許される」「以前は、誰も僕の絵を欲しがらず、プレゼントしても、もらってもらえなかった。でも、今は、人気が出て要望に追いつけない」「自分で驚くような絵を描きたい」「南に住む作家は太陽が好き、光を大切にする、北に住む作家は、色を見る、大切にする傾向がある」「雨と曇りが好き」などなど。」

http://blog.goo.ne.jp/kananagano/  5月17日

 そのフィルムを観て私が一番印象に残ったのは、「一人でいることが好き、考えることができるから」という言葉でした。

 30代、私にはパートナーもいたし、子どもも2人産んだけど、パートナーや子どものいる人たちと比べて、ものすごく多くの時間を一人で過ごしました。きっと幸せだったのだと思います。だって、3つのストレスのうち2つがとても軽かったのですから!おそらく私が最高裁・パートナー婚解消訴訟で負けたのはそのためでしょう。
 
 負けるが勝ち、かも。

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社会ニュース - 5月20日(土)15時1分

女性のストレス、トップは「夫」=男性は「妻に安らぎ」-民間アンケート

 男性は家庭に安らぎを感じているが、女性にとっては家庭がストレスのもと-。発毛施術サービスの「毛髪クリニックリーブ21」(大阪市)が行ったアンケート調査で20日、こんな結果が出た。
 誰から一番ストレスを与えられるかを尋ねたところ、男性はトップが「会社の上司」で37%。次いで「取引先」16%、「会社の部下」9%と仕事関係が上位を占めた。
 一方、女性の1位は「だんな」。5人に1人がストレスの最大要因と回答した。2位は「会社の上司」だったが、「子供」も3位に入った。
 逆に「ストレスを解消してくれる人は」の質問に、男性で最も多かったのは「妻」(25%)で、2位の「子供」(21%)と合わせ、ほぼ半数が家庭に癒やしや安らぎを感じていた。解消法も「家族とのだんらん」が最多で、「睡眠」「酒」が続いた。 
(時事通信) - 5月20日15時1分更新