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 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

キャンディ好きのおばさん(笑)

 3月27日
 小倉千加子さんが、若い女の子たちに向けて書いた「オンナらしさ入門(笑)」(理論社)を読みました。その中になかなか秀逸な文章がありました。点線以下に書き出したので、見てください。
 ひとつ、「お母さんが手に入れた・・」「お母さんが手には入れられなかった・・」とお母さんについては、“過去形”であることは気になりました。
 私はもうすでに51歳ですが、まだ手には入れられなかったキャンディもつかみたいと思っています。キャンディが入っている瓶の穴から手が抜けれなくなったら本望です。
 少し前、人生50年と言われた時代があったはずなのに、いい歳をして貪欲な人が増えたということなのでしょぅか。キャンディをつかむと手がベタベタするし、食べると虫歯になるし、リスクも大きいのだから、つかみたい人はどんどんつかみに行ったらいいと思います。
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 お母さんの価値観というものは、どこまで独自の価値観なのでしょう。親の期待は重要なものです。
 しかし、「親の目は、世間の目」という諺があるように、親というものは世間の目であなたを見ている可能性があります。親を満足させたいと思っても、親の満足が世間の基準の上に成り立っているのなら、親はあなたを通じて、「世間の満足」に満足しているに過ぎません。親がどこまで世間と一体化しているかということは、女子にとってとても大きなことなのです。
 お母さん、あなたの中にどこまで「お母さん」がいて、どこからが「世間」なの?
 もし、あなたの親が世間の価値観とまったく同じで、そしてあなたが世間を満足させていないのなら、親はあなたに満足しません。親はあなたが世間を満足させていることに満足しているからです。
 「優越」とは、他人に勝つことです。
 「いい成績をとれ」とは「男子に勝て」というメッセージなのに、「女らしくしなさいということは「男子に上手に負けろ」というメッセージでしたね。
 「いい成績」で「いい子」の女子は、男子に勝ちながら男子に負けるという矛盾したことを要求されています。お母さんは、あなたが、成績がよくて、仕事もして、結婚はして、子どもを産んで、女として幸福になってもらいたいと、キルトのように継ぎ接ぎの夢の応援をしているのです。何が幸福か分からないので、とりあえず選択肢を増やしておこうというつもりですね。それが相互に矛盾しているとは思っていません。人生とは矛盾そのものでからです。
 現実には、お母さんが手に入れたキャンディはもちろんのこと、お母さんが手には入れられなかったキャンディもつかんでしまうと、キャンディが入っている瓶の穴からあなたの手は抜けなくなるかもしれません。
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