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 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

 2009年以降のノートブックは、「ワーキング・ノートブック」に移転しました。

やっと年内の授業が終わった

 他の曜日は先々週終わったのだけど、国民の休日、学校の行事と重なって休講の多かった月曜日はやっと昨日、年内の授業が終了した。

 5時間目の総合教育科目「子どもと音楽」
 先週、レポートの課題を伝えたばかりだというのに、しかも締切は来年の1月末だというのに早々と提出する学生が数名いた。ここ2、3年、こういう傾向が顕著になったように思う。
 字数や枚数、締切ばかりにやけに神経質。“手っ取り早く出しちゃえ”という態度。能率的とか、効率的というのでは決してない。特に社会科学系の学生に多い。 

 規格に合わなければオミットされてしまうことがある一方で、たとえば他人は2枚のところ、敢えて100枚書くことによってグ~ンと抜きん出ることもあるのに。
  
 彼女たちの多くは、仕事一筋の父親と専業主婦、あるいはパートの母親の家庭で育ってきた。何年か経つと、仕事でつけた「段取り力」や仕事と家庭の両立で身についた「隙間時間の有効活用術」をもった(AERA 2005年12月26日、「働く母の受験成功術」)人たちの子どもたちが大学生になり、この傾向に拍車がかかるのではないかなぁと思う。大学時代ぐらいは、いっぱい試行錯誤したほうがいいのになぁ。ジミ~に積み重ねた時間が将来の力になるのになぁ。

 年内のノルマは会議1つを残すだけになった。でも、12人分の卒論チェックが残っている。
 ずっとモニターを眺めていると目から血が出そうだ。

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追記 このノートブックを読んだパートナーのSさんが「隙間時間といい加減さは関係ないと思う。働く母を否定することになる。」と連絡してきたが、この記事を読んで、私はどうしても「追い詰められた結果、効率を求め、どこかいい加減にしないとやっていけないような“圧迫感”」で胸が一杯になったのです。

 同じ号に、作家の半藤一利さんの人生が載っていて、「1つのテーマだけで多いときには60~70人に取材したという。結婚して子どももできたが、週刊誌の記者として飛び回っていて、まともに家に帰らない。あいそをつかした妻が、ある日出奔した。だからといって仕事の手を緩めたりはしない。幼子は産婆の母に預け、再び会社の仕事と歴史の研究にのめり込む。帰宅すると、敷きっぱなしの布団に頭からもぐりこんで、資料を読む。翌朝はそこから這い出して出勤。掛け布団はトンネルのようになったまま固まっていた。」と書いてありました。

 私は東京医科歯科を中退して東京芸大を受験するまでの、24歳の半年間、このような生活をしていた。いいな、昔の男は一生それが出来て!!