記事一覧

 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

最高裁・パートナー婚解消訴訟サイト更新作業

3月30日
 現在、最高裁・パートナー婚解消訴訟のページのリニューアルの作業中です。法律家による最高裁・パートナー婚解消訴訟についての論述についても、さらにわかりやすく提示する予定です。
 私は、以下の方々のうち、星野さんと何度かFAXでやり取りしただけで、どの方ともまだ面識はありませんが、大学のホームページと研究開発支援総合ディレクトリ(ReaD)があれば、どんな方かわかるし、顔までわかります。

以下、敬称略。
1.水野紀子
2.石川博康
3.良永和隆
4.本山敦
5.星野豊(http://read.jst.go.jp/ より星野豊で検索)
6.田口文夫

 1.~4.の方々は最高裁の判決を支持していて、5.と6.の方は、どちらかというと不支持です。
 法律家というのは、六法全書を丸暗記して、たくさんの判決例と照らし合わせて、「どうの、こうの」言う人たち、あるいは、「勝てる、負ける」と判断する人たちというイメージがありました。
 それまでになかった新しい見解に基づいた判決が出ると、それを自分の判決例データベースに取り込み、それまでとはちょっと違った「どうの、こうの」言う人たち、あるいは、「勝てる、負ける」と判断する基準をちょっと変更する人たちというイメージ。でも、5.の星野さんの論文を読んだときに、それは偏見だったと気付き、法律家にもクリエイティヴな人がいるんだと感動しました。
 事件の当事者で、事件の事実や原告、被告の心情を誰よりも把握している私が、星野論文に対してコメントを追加しようとしていたところ、原告、被告の心情を知らないはずの田口さんが、私が言いたかったことの幾つかを書いていらっしゃることを知りました。
 
 しかし、本田和子さんが「子どもが忌避される時代―なぜ子どもは生まれにくくなったのか」で記述したような、明治以降の複合的な社会変動までも視野にいれてこの事件を分析しようとする意欲を感じられるのは、筑波大学准教授の星野豊さんだけでした。

 「人」という種を絶滅から守るための生殖行為を、単なる私的行為を超えた「大いなる目的に奉仕する『公的』な営み」に位置づけよと主張する本田さんに対して、香山リカさんは、「「その責務を果たしていない私っていったい……」とまたまた「私」に拘泥してしまうのが、そもそも近代の病理なのだろう。近代的自我と「子ども」は両立するのか否か。あまりにもむずかしい問題だ。」と述べています。この事件で、私が子どもとの関係性において取った行動を近代的自我とも」を両立する一方法と捉えたら、また違う分析ができるのではないかと思いますが、1931年生まれの本田さんの後に続く論客はなかなか出てこないでしょう。
 他の研究者を検索するとき、研究開発支援総合ディレクトリ(ReaD)を利用することが多くなったので、私も自分のデータを更新することにしました。


トラックバック一覧

コメント一覧