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 このノートブックは、深見友紀子が原告となった裁判・最高裁パートナー婚解消訴訟の補足説明としてスタートしました。裁判の内容を知らないと理解しにくい文章があると思いますので、興味のある方は、下記サイトまでアクセスしてくださいますようお願いします。
http://www.partner-marriage.info/

女子大の「お買い得度」

 10月4日
 2007年9月24日発売のPRESIDENT(プレジデント)に“「全国・女子大学」狙うのならここだ”という記事が出ていました。
 私が教える京都女子大学は、お買い得度、-3.6。フェリス女学院大学の6.2、神戸女学院大の5.2、跡見学園女子大の9.4などと比べて、何で?という低さです。
 「お買い得度」というのは、大学の入学難易度(入学偏差値)とその大学の卒業生の平均年収(年収偏差値)で決まり、入学難易度が低くて、卒業生の年収が高ければ、つまり、入るときにバカでも出たら稼げると、“お買い得”となるみたいです。その結果、年収が第1位の津田塾大学は、入学偏差値も60でトップなので、お買い得度は-0.6。入学偏差値が高いばっかりに、“お買い得”ではないとなる。
 さらによく見ると、この調査には弱点があります。「本誌では今春就職した全国390大学6万3432人の就職先を調査したデータをもとに、それぞれ就職先の平均年収と年収偏差値を算出して・・」と書いてあるように、入社何年目の年収を比較しているわけではないのです。さらに、「(注)大学によって算定人数に偏りがあるため、極端な数値結果が出ている場合があります」、とご丁寧に但し書きまでしてあります。
 1人暮らしの場合、年収750万で東京で暮らすのと、650万で九州で暮らすのでは、どちらが経済的に余裕があるかわからないですよね。
 平均年収の高い会社でも経営は不安定、解雇が日常茶飯事という所だってあるでしょう。
 よく見れば見るほど意味のない調査ですが、今、老人ホームや病院など、あらゆるサービスがこういうマスコミが流すデータによって格付けされ、それを読んだ人はそのデータに振り回されていると思います。 

 京都女子大の入学偏差値って、津田塾大の次で全国第2位。日本女子大、東京女子大より上なんですね・・。
 だったら、もっと難しい課題やレポートにしようかしら。データに振り回されていますか、私・・・。

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PRESIDENT(プレジデント)、2007年10月15日号、p.75より転載


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